京都の名所・四条・河原町
先斗町ガイド

先斗町という不思議な名前の町は、かつて鴨川の洲だった。1670年の護岸工事によって土地が整えられ、船頭や旅人を相手にする茶屋が集まった。現在も幅の狭い石畳の道にお茶屋や料理屋が並び、春には鴨川をどりが上演される。
キョウチカの見立て
三条駅から先斗町歌舞練場を見て南へ歩き、細い通りの建物や格子を眺めながら四条へ向かうとよい。先斗町通だけなら20〜30分ほど、鴨川の河川敷や木屋町通も組み合わせれば1時間ほどの散策になる。夕方は店先に灯りがともる景色が魅力である。
拝観・行き方
- 行き方
- 京阪三条駅から先斗町歌舞練場まで徒歩約3分。京阪祇園四条駅または阪急京都河原町駅から四条通側へアクセスできる
- 散策の目安
- 三条通の一筋南から四条通まで、鴨川に沿って南北約500メートル続く通り
- 住所
- 京都府京都市中京区先斗町通三条下る〜四条上る周辺
- 最寄り駅
- 三条駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:京都府観光連盟公式・先斗町、先斗町のれん会公式、先斗町歌舞会公式・先斗町について、京都市公式・先斗町歌舞練場
先斗町は、なぜ「ぽんとちょう」と読むのか?
先斗町は、三条通の一筋南から四条通まで、鴨川に沿って南北約500メートル続く細い通りである。名前の由来には複数の説があり、ポルトガル語のponta(先)、ponte(橋)、ponto(点)に由来するという説が知られる。また、鴨川と高瀬川という二つの川に挟まれた土地を鼓に見立て、その音から「ぽんと」と呼んだという説もある。確定した語源はない。
先斗町の始まりは江戸時代の河川工事と結びついている。1670年、鴨川と高瀬川の間で護岸工事が行われ、川の洲だった場所が町地となった。1712年ごろには高瀬舟の船頭や旅客を相手とする水茶屋が生まれ、旅籠屋が茶立ての女性を置いたとされる。1813年には芸妓の取り扱いが正式に認められ、花街として発展していった。
明治5年(1872年)には京都博覧会の余興として鴨川をどりが始まった。現在の先斗町歌舞練場は1927年に完成した建物で、春の鴨川をどり、秋の水明会の舞台となっている。先斗町の歴史は、川の洲から商いの町へ、そして京都を代表する芸能文化の町へと変わってきた歴史である。だから先斗町を歩くときは、細い石畳の道と鴨川の近さを見てほしい。
昔、このあたりは何だった?
現在の先斗町がある場所は、江戸時代初期まで鴨川の洲だった。1670年に鴨川と高瀬川の護岸工事が行われて土地が整えられ、1674年には若松町に五軒の家が建ったことを契機に町並みが広がった。高瀬川を行き来する舟の船頭や旅人を迎える旅籠と茶屋が集まり、川辺の交通と商いが町の基礎になった。
江戸後期には花街として発展し、明治には京都博覧会の余興として鴨川をどりが始まった。先斗町歌舞練場は1927年に完成し、現在も公演の舞台となっている。また、鴨川の納涼床は江戸時代の川辺での納涼に由来し、現在は夏季に川の西岸へ床が設けられる。先斗町の町並みには、川の交通、芸能、季節の飲食文化が重なっている。だから先斗町通を北へ歩くときは、町の突き当たりに現れる歌舞練場と、その東側を流れる鴨川を見てほしい。
意外と知られていない見どころ
- 先斗町歌舞練場
- 1927年に完成した近代建築。木村得三郎が設計し、東洋風の意匠を取り込んだ外観が、花街の北端に残る。
- 細いお茶屋建築
- 京都市の案内では、伝統的な建物の格子、犬矢来、駒寄、簾などの細かな意匠が町並みを特徴づけている。
- 川に挟まれた町
- 東に鴨川、西に高瀬川がある。先斗町の名の由来の一説には、二つの川を鼓の皮に見立てたというものもある。
- 鴨川の納涼床
- 江戸時代の川辺の納涼文化に由来する。現在は夏季に川の西岸へ床が設けられ、先斗町の飲食文化を象徴する景観となる。
- 鴨川をどり
- 1872年の京都博覧会をきっかけに始まった春の舞踊公演。現在も先斗町歌舞練場で上演され、花街の芸能を伝えている。
出典:京都市公式・先斗町通り、京都市公式・先斗町歌舞練場、先斗町歌舞会公式・先斗町について、京都市・歴史的風致維持向上計画
季節の見どころ
- 春
- 5月に先斗町歌舞練場で鴨川をどりが行われる
- 夏
- 5月1日から9月30日まで、先斗町を含む鴨川西岸で納涼床が設けられる
- 秋
- 先斗町歌舞練場で水明会が開催される
- 冬
- 花街の通りにお茶屋や料理店の灯りが並ぶ夜の景観を楽しめる
行く前に知っておくこと
- 先斗町通は幅が狭く、住宅やお茶屋、料理店が並ぶ現役の生活・営業の場である。
- 芸妓・舞妓を無断で撮影したり、呼び止めたりしないこと。京都市は花街での観光マナーへの配慮を求めている。
- 鴨川をどりや水明会は公演日程が設定される催しであり、歌舞練場でいつでも観賞できるわけではない。
- 納涼床は飲食店が営業する施設であり、通りの散策とは別に各店の営業案内を確認する必要がある。
近くでいまやっている催し
11/4(水)〜1/13(水) 火〜金11:00〜19:00、土日祝11:00〜18:00
ロッテルダムのStudio SpassとTeam Thursdayによるグラフィックデザイン展。
くわしく見る →10/23(金)〜12/13(日) 17:00〜22:00
北政所ねねが建立した高台寺で、庭園の紅葉をライトアップ。方丈前庭ではプロジェクションマッピングも行われる。21時30分最終受付。
くわしく見る →
よくある質問
- 先斗町はどんな所?
- 先斗町という不思議な名前の町は、かつて鴨川の洲だった。1670年の護岸工事によって土地が整えられ、船頭や旅人を相手にする茶屋が集まった。現在も幅の狭い石畳の道にお茶屋や料理屋が並び、春には鴨川をどりが上演される。
- 先斗町の行き方は?
- 京阪三条駅から先斗町歌舞練場まで徒歩約3分。京阪祇園四条駅または阪急京都河原町駅から四条通側へアクセスできる
- 先斗町の散策の目安は?
- 三条通の一筋南から四条通まで、鴨川に沿って南北約500メートル続く通り



