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両国(両国国技館・相撲博物館・すみだ北斎美術館)の基本の情報と、知ると面白い由来・逸話、意外と知られていない見どころ、いまの催しをまとめています。
大相撲の東京場所が開かれる両国国技館と、無料の相撲博物館、葛飾北斎が生まれた土地に建つすみだ北斎美術館が、駅から歩いて10分ほどの範囲にまとまる街。江戸時代に回向院の境内で76年続いた「回向院相撲」から数えると、両国は200年近く相撲の町であり続けている。
| 相撲博物館(国技館1階) | 10:00〜16:30(入館は16:00まで)。土日祝(一部開館日あり)・年末年始は休み。入館無料。東京場所の期間は毎日12:30〜16:00で、大相撲の観覧券が要る(アリーナには入れない) |
|---|---|
| 大相撲の東京場所 | 1月・5月・9月の年3回、両国国技館で開かれる。国技館の定員は11,098人 |
| すみだ北斎美術館 | 9:30〜17:30(入館は17:00まで)。月曜休館(祝日・振替休日なら翌平日)、12月29日〜1月3日休館 |
| 北斎美術館の観覧料 | 「北斎を学ぶ部屋」一般400円。企画展は展覧会ごとに異なる(開館10周年の特別展「ベスト オブ すみだ北斎美術館」は2026年9月15日〜11月23日、一般1,500円・65歳以上1,000円・高校生大学生1,000円・中学生500円・小学生以下無料) |
| 旧安田庭園 | 9:00〜18:00(4月〜9月は19:30まで、16:30以降は一部のみ)。12月29日〜1月1日休園 |
| 住所 | 国技館・相撲博物館:東京都墨田区横網1-3-28/すみだ北斎美術館:東京都墨田区亀沢2-7-2 |
| 行き方 | 相撲博物館へはJR総武線両国駅西口から徒歩2分、大江戸線両国駅A3出口から徒歩9分。北斎美術館へは大江戸線両国駅A3出口から徒歩5分、JR両国駅東口から徒歩9分。国技館に駐車場はない |
2026/10/27に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式も見てください。
出典:日本相撲協会「相撲博物館について」、日本相撲協会「国技館 概要」、すみだ北斎美術館「ご利用案内」、共同通信PRワイヤー「ベスト オブ すみだ北斎美術館」、墨田区「旧安田庭園」
平日の昼に行くなら、相撲博物館(無料)でテーマごとの企画展を見て、北斎美術館で隅田川を描いた絵巻を見て、ちゃんこで締めるのがキョウチカのおすすめ。博物館は土日祝が休みなので、週末は北斎美術館と庭園・寺めぐりに寄せるとよさそう。
本場所の時期(1月・5月・9月)は、街じゅうに幟が立ち、相撲博物館も観覧券を持つ人だけの開館になる。相撲の空気を味わうなら場所中、ゆっくり展示を見るなら場所のない平日、と分けて考えたい。
1657年の明暦の大火のあと、四代将軍家綱が10万人を超える犠牲者を葬るために回向院を建てた。2年後の1659年には隅田川に橋が架かり、武蔵国と下総国の二つの国を結ぶことから「両国橋」と名づけられた。橋のたもとの広小路は、江戸いちばんの盛り場になった。
江戸の勧進相撲は1684年に深川八幡宮で許されたのが始まりで、寛政年間(1789〜1801年)から回向院で開かれることが増え、1833年(天保4年)に回向院が定場所になった。1909年(明治42年)に初の相撲の常設館「国技館」が回向院の一角にできるまで、76年にわたる「回向院相撲」の時代が続いた。
初代国技館は辰野金吾・葛西萬司の設計で「大鉄傘」と呼ばれた。1944年1月の場所を最後に軍に使われ、戦後はGHQに接収された。大相撲は1950年に隅田川の対岸の蔵前へ移り(1954年に蔵前国技館が完成)、1985年、39年ぶりに両国へ戻った。それがいまの国技館で、相撲博物館も蔵前から一緒に移ってきた。
出典:GO TOKYO「回向院」、国立国会図書館「両国橋」、国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の相撲」、墨田区「両国まち歩き かわら版」5号、日本相撲協会「相撲博物館について」
1909年にできた初の相撲の常設館には、相撲好きで知られた板垣退助が「尚武館」という名前を提案していた。しかし採られたのは「国技館」だった。
相撲が法律で「国技」と決められているわけではない。現代ビジネスの記事は、むしろ「国技館でやっているから大相撲は『国技』を自称している」と書く。imidas も、常設館を「国技館」と呼んだことから「国技としての相撲」が新聞やラジオで広まっていったと説明している。名前が先にあって、あとから中身がついてきた。
国技館ができるまで、大相撲は江戸時代からずっと野天で行われ、雨が降れば順延だった。
丸い土俵の4か所だけ外側にずらして埋めてある「徳俵」は、もともと土俵にたまった雨水を外へ流すためのものだった。屋根の下で取る今も、その名残が土俵に残っている。
国技館の外には20軒の相撲茶屋が並ぶ。正式な名前は「相撲案内所」で、常連客の席を取っておく役目から始まった。
蔵前に国技館があったころは、この20軒がそれぞれ自前の味付けで焼き鳥を炭火で焼いていたという。いまの地下工場の焼き鳥は、正肉3本とつくね2本の小箱が750円。
葛飾北斎は1760年、本所割下水(いまの北斎通り)のあたりで生まれ、1849年に亡くなるまでに93回も引っ越したといわれる。そのほとんどがいまの墨田区の中だった。
墨田区の「かわら版」は、北斎の母が吉良家に仕えた武士・小林平八郎の血を引くと伝える。北斎の『忠臣蔵』の絵には、小林をもとにしたとみられる二刀流の武士が描かれている。討ち入りの屋敷の跡と北斎の生まれた土地が、同じ両国の中にある。
北斎の肉筆の絵巻「隅田川両岸景色図巻」は、1892年に上野で展示されたあと、1902年まで美術商の林忠正のもとでパリにあり、その後ゆくえが分からなくなった。
100年以上たって見つかり、2015年に墨田区が手に入れた。すみだ北斎美術館がいちばん大事にしている作品のひとつで、開館10周年の特別展(2026年9月15日〜11月23日)では場面を替えながら会期中ずっと展示されている。
出典:サライ.jp「すみだ北斎美術館」、共同通信PRワイヤー「THE北斎 ―冨嶽三十六景と幻の絵巻―」、共同通信PRワイヤー「ベスト オブ すみだ北斎美術館」
すみだ北斎美術館は2016年11月22日に開館した。銀色の外観の建物は妹島和世の設計。
サライ.jp によると、美術館の土地はかつて弘前藩津軽家の屋敷で、北斎はその殿様のために馬の屏風を描いている。収蔵品は約1,800点で、ピーター・モースと楢崎宗重のコレクションが核になっている。
出典:墨田区「両国まち歩き かわら版」5号、現代ビジネス(抜井規泰)「国技館の地下の焼き鳥工場」、墨田区「両国まち歩き かわら版」7号、インターネットミュージアム「すみだ北斎美術館がオープン」
相撲の本場所の日はバスも道路も混む。電車(JR両国駅は徒歩2分、都営大江戸線は徒歩5分)が基本で、タクシーは雨の日や荷物が多いときに。ドアは自動で開くので手で触らない。22時〜翌5時は2割ほどの深夜割増。タクシーはアプリでも呼べる。GO は英語に対応し、海外の電話番号とカードで使える。Uber は東京ではタクシー会社の車を呼ぶ形、DiDi は2026年の初めから23区などで外国人も S.RIDE のタクシーを呼べるようになった。
出典:eplus:両国国技館 会場情報、BTIMES:国技館へのアクセス、江戸東京博物館 アクセス(英語)、Lonely Planet(タクシー)、Tabimania Japan(タクシー)、Japan Taxi Apps for Tourists: GO, Uber, DiDi and S.RIDE(2026年10月12日)
所要時間を書いた資料は見つからなかった。歩く時間と見る時間はキョウチカの見立てで、全部回ると2時間半ほど。相撲博物館は土日祝が休み(東京場所中は観覧券が要る)なので、平日に回るのがよさそう。
出典:日本相撲協会「相撲博物館について」、GO TOKYO「回向院」、墨田区「旧安田庭園」、墨田区「両国まち歩き かわら版」7号、共同通信PRワイヤー「ベスト オブ すみだ北斎美術館」
| 1月・5月・9月 | 大相撲の東京場所。場所中は相撲博物館も毎日開く(12:30〜16:00、観覧券が要る) |
|---|---|
| 11月22日 | すみだ北斎美術館の開館記念日。2026年は開館10周年で、特別展「ベスト オブ すみだ北斎美術館」が11月23日まで |
| 11月下旬〜12月 | 旧安田庭園の「SUMIDA光のナイトガーデン」(2025年は11月21日〜12月28日)、国技館通りのイルミネーション(2025年度は11月29日〜2月7日)。2026年の日程は発表を待って載せる |
| 12月13・14日 | 両国の吉良祭・元禄市(2025年は本所松坂町公園で9:00〜17:00)。14日は討ち入りの日で義士祭がある |
| 12月〜5月 | 1929年の両国駅舎のライトアップ(2025年度は12月1日〜5月31日の17時〜23時) |
出典:日本相撲協会「相撲博物館 スケジュール」、日本相撲協会「国技館 概要」、共同通信PRワイヤー「ベスト オブ すみだ北斎美術館」、墨田区「両国まち歩き かわら版」7号
相撲博物館は150㎡の展示室1つで、常設の展示はなく、年3回テーマを替える企画展を無料で見せる。すみだ北斎美術館は約1,800点を持ち、企画展は有料。国技館の近くの江戸東京博物館は、改修を終えて2026年3月31日にリニューアルオープンし、大きな模型を増やした。
キョウチカの見立て:時間が30分なら相撲博物館、北斎の絵を1枚ずつじっくり見たいなら北斎美術館、江戸の町の暮らしをまるごと知りたいなら江戸東京博物館。雨の日に3つともはしごできるのも両国のよさだと思う。
出典:日本相撲協会「相撲博物館について」、サライ.jp「すみだ北斎美術館」、東京都「江戸東京博物館 リニューアルオープン」
出典:東京都「江戸東京博物館 リニューアルオープン」、Japan Guide「Ryogoku」、墨田区「旧安田庭園」、GO TOKYO「回向院」、墨田区「両国まち歩き かわら版」7号
注目の催し
9/15(火)〜11/8(日) 09:30〜17:30
リニューアルした江戸博で、大河ドラマにちなみ豊臣秀吉と弟・秀長の歩みをたどる特別展。土曜は19時30分まで開館、入館は閉館30分前まで。
くわしく見る →11/14(土) 10:00 開演
墨田区の緑図書館で開く親子向けの小さなコンサート。開場9:45。先着15名(子ども1人につき保護者2名まで)、10/26の9時から窓口・電話・図書館ホームページで申込。
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台東区の環境のおまつり(第25回)。手回し発電の魚つり、間伐材や端切れを使ったワークショップ、スタンプラリー、仕事体験などがある。10時〜16時、入場無料。小・中学生向けの「エコフェススタディ」は事前申込(先着)。
くわしく見る →11/14(土)〜11/23(月・祝) 12:00〜18:00
白い点が黒く光って見える錯視を星の輝きに見立てた作品「DOTSTARS」の個展。何千ものドットを小さな平筆で一つずつ手描き。
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11/23(月・祝) 14:00〜16:00
開館10周年記念特別展の関連ワークショップで、北斎の絵巻を自分で仕立てる。講師は肉筆浮世絵の研究者で画家の向井大祐さん。当日13時30分から整理券を配る。
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2・3歳〜6歳の子どもと保護者が過ごせる新しい居場所。書道・歌・ダンス・アートなどの芸術・文化に触れられる。11月はOPEN MONTHで基本利用が無料。利用には公式LINEからの利用登録が必要。開室は金曜14〜18時(日程はInstagramで公開)。
くわしく見る →11/28(土) 10:30〜15:30
台東区の寿子ども家庭支援センターが開く、親子でおもちゃ遊びを楽しむ催し。日本玩具協会との共催で、いろいろなおもちゃで自由に遊べ、手作り体験のコーナーもある。0歳から小学3年生と保護者が対象で、事前申込不要。
くわしく見る →12/11(金) 18:00〜20:00
東京YMCAのクリスマスの集いで、讃美歌、聖書朗読、クリスマスメッセージ、キャンドルサービス、参加型のゲームと軽食があります。受付は17:30から。YMCAの会員でなくても参加でき、11/30までにフォーム・電話・メールで申し込みます。終了後の夕食会は別の会場で別料金です。会場は東京メトロ銀座線 田原町駅から徒歩約7分。
くわしく見る →「北斎を学ぶ部屋」一般400円。企画展は展覧会ごとに異なる(開館10周年の特別展「ベスト オブ すみだ北斎美術館」は2026年9月15日〜11月23日、一般1,500円・65歳以上1,000円・高校生大学生1,000円・中学生500円・小学生以下無料)
相撲博物館へはJR総武線両国駅西口から徒歩2分、大江戸線両国駅A3出口から徒歩9分。北斎美術館へは大江戸線両国駅A3出口から徒歩5分、JR両国駅東口から徒歩9分。国技館に駐車場はない
1657年の明暦の大火のあと、四代将軍家綱が10万人を超える犠牲者を葬るために回向院を建てた。2年後の1659年には隅田川に橋が架かり、武蔵国と下総国の二つの国を結ぶことから「両国橋」と名づけられた。橋のたもとの広小路は、江戸いちばんの盛り場になった。江戸の勧進相撲は1684年に深川八幡宮で許されたのが始まりで、寛政年間(1789〜1801年)から回向院で開かれることが増え、1833年(天保4年)に回向院が定場所になった。1909年(明治42年)に初の相撲の常設館「国技館」が回向院の一角にできるまで、76年にわたる「回向院相撲」の時代が続いた。初代国技館は辰野金吾・葛西萬司の設計で「大鉄傘」と呼ばれた。1944年1月の場所を最後に軍に使われ、戦後はGHQに接収された。大相撲は1950年に隅田川の対岸の蔵前へ移り(1954年に蔵前国技館が完成)、1985年、39年ぶりに両国へ戻った。それがいまの国技館で、相撲博物館も蔵前から一緒に移ってきた。
回向院の「力塚」、初代国技館の土俵の跡、国技館の地下の焼き鳥工場、1929年の両国駅の駅舎、よみがえった北斎の幻の大作、吉良邸跡の首洗い井戸など。
2026年10月27日時点の掲載分です。行く日や出発する駅からさがすときは、トップページが便利です。
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