京都の神社・東山・祇園
八坂神社ガイド

祇園の四条通の突き当たりにある八坂神社は、京都の夏を代表する祇園祭の舞台である。祭りの原点は疫病を鎮めたいという平安時代の祈りにあり、江戸時代には神社と仏教寺院の両方の性格を持っていた。現在の国宝本殿は徳川家綱の時代に建てられたものである。
キョウチカの見立て
四条通から西楼門をくぐって本殿を参拝し、南楼門と石鳥居にも回ると、神社の正面がどこなのかを考えながら歩ける。境内の散策は30〜50分ほどを目安とし、円山公園や祇園の町歩きと組み合わせるとよい。
拝観・行き方
- 拝観・開館時間
- 境内は24時間参拝可能。社務所9:00〜17:00
- 料金
- 境内参拝無料
- 行き方
- 京阪電車「祇園四条」駅から徒歩約5分。阪急電鉄「京都河原町」駅から徒歩約8分
- 住所
- 京都府京都市東山区祇園町北側625
- 最寄り駅
- 祇園四条駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:八坂神社 境内マップ・アクセス、八坂神社 境内見どころ、八坂神社 八坂神社の歴史
祇園祭の神社は、なぜ昔『祇園感神院』と呼ばれたのか?
八坂神社の創祀には複数の伝承がある。社伝の一つでは斉明天皇2年(656)、高麗から来朝した伊利之が素戔嗚尊を祀ったとされる。もう一つは貞観18年(876)、僧の円如がこの地に堂を建て、祇園神が東山の麓に降り立ったというものだ。いずれも創建に関する伝承であり、始まりを一つに断定することはできない。
発展の契機となったのは疫病への恐怖だった。元慶元年(877)の疫病流行に際して祇園社への祈りが捧げられ、流行が止んだと伝わる。やがて素戔嗚尊は仏教の牛頭天王とも結びつけられ、神と仏をともに祀る『祇園感神院』として信仰を集めた。境内にはかつて薬師堂や鐘楼もあった。
明治元年(1868)、神仏分離の政策によって社名は八坂神社へ改められた。仏像などは近隣の寺院に移され、境内の姿も変わった。現在の本殿は承応3年(1654)、江戸幕府4代将軍徳川家綱の命によって建立されたもので、令和2年(2020)に国宝となった。だから境内では、神社の中に残る仏教時代の痕跡を見てほしい。
昔、このあたりは何だった?
八坂神社が鎮座する東山の麓は、平安京の東側を守る宗教的な場所だった。延久2年(1070)の太政官符には、東は白河山、西は鴨川、北は三条、南は五条に至る広大な区域が祇園感神院の境内地として認められたことが記されている。現在は繁華街と観光地のイメージが強い祇園だが、中世には大きな宗教的権威を持つ土地だった。
江戸時代には境内に茶店があり、参拝と町の暮らしが結びついていた。現在の中村楼の向かいには藤屋という茶店があり、二軒茶屋として親しまれていた。祇園祭で神輿が渡る道も、神社と市中の人々をつなぐ重要な空間であった。だから祇園を歩くときは、四条通から西楼門だけでなく南側の石鳥居や茶店の歴史にも目を向けてほしい。
意外と知られていない見どころ
- 南楼門
- 四条通に面する西楼門とは別にある正門。祇園祭の神輿渡御や結婚式では、こちらの門から出発する。
- 西手水舎の石甕
- 水を受ける石甕に、明治以前の名称『感神院』の文字が残る。神仏習合の時代を伝える小さな手がかりである。
- 舞殿の提灯
- 花街のお茶屋や周辺の料亭から奉納された提灯が並ぶ。祇園祭では三基の神輿がここに奉安される。
- 空也上人ゆかりの井戸
- 醍醐天皇の時代、空也上人が井戸の清水を使って病に苦しむ人々へ白湯を施したという伝承が残る。
季節の見どころ
- 春
- 隣接する円山公園の桜が春の見どころとして公式に紹介されている。
- 夏
- 7月の祇園祭。疫病退散を願う祭礼として受け継がれてきた。
- 秋
- 円山公園周辺の紅葉が見どころとなる。
- 冬
- 年末には、をけら詣りが行われる。
行く前に知っておくこと
- 境内は24時間参拝可能だが、社務所の受付は9:00〜17:00である。
- 境内に参拝者用の駐車場はない。公式サイトは近隣駐車場の利用を案内している。
- 四条通の正面に見える西楼門とは別に、南楼門が表参道の正門である。
- 参拝時は手水舎で心身を清めることが公式サイトで案内されている。
近くでいまやっている催し
10/23(金)〜12/13(日) 17:00〜22:00
北政所ねねが建立した高台寺で、庭園の紅葉をライトアップ。方丈前庭ではプロジェクションマッピングも行われる。21時30分最終受付。
くわしく見る →10/3(土)〜12/6(日) 10:00〜18:00
スタジオジブリ作品を通じて禅の思想に触れる体感型展覧会。10月31日から予約優先制。11月1日以降、一部を除く土日祝日は9:00開館。
くわしく見る →
よくある質問
- 八坂神社はどんな所?
- 祇園の四条通の突き当たりにある八坂神社は、京都の夏を代表する祇園祭の舞台である。祭りの原点は疫病を鎮めたいという平安時代の祈りにあり、江戸時代には神社と仏教寺院の両方の性格を持っていた。現在の国宝本殿は徳川家綱の時代に建てられたものである。
- 八坂神社の拝観・開館時間は?
- 境内は24時間参拝可能。社務所9:00〜17:00
- 八坂神社の料金は?
- 境内参拝無料
- 八坂神社の行き方は?
- 京阪電車「祇園四条」駅から徒歩約5分。阪急電鉄「京都河原町」駅から徒歩約8分




