京都の博物館・東山・七条
京都国立博物館ガイド

京都国立博物館は、明治30年(1897)に開館した、京都の古社寺の文化財を守るために生まれた博物館である。フランス風の赤煉瓦建築・明治古都館と、谷口吉生が設計した平成知新館が向かい合う。彫刻、絵巻、仏画、陶磁器、染織などを通じて、都の文化が何を生み、何を残してきたかを知ることができる。
キョウチカの見立て
先に平成知新館の展示を見て、帰りに明治古都館の外観と庭園を巡るとよい。鑑賞には90〜120分ほどを目安とし、特別展では興味のある展示に応じてさらに余裕を持ちたい。三十三間堂や智積院と合わせれば、展示された仏教美術と実際の寺院空間を見比べられる。
拝観・行き方
- 拝観・開館時間
- 名品ギャラリー・庭園のみ開館期間は9:30〜17:00、金曜日9:30〜20:00。入館は閉館30分前まで。2026年10月6日〜11月29日の特別展は9:00〜17:30、金曜日9:00〜20:00。入館は閉館30分前まで
- 休み
- 月曜日(祝日・休日の場合は開館し翌火曜日休館)。2026年12月28日〜2027年1月1日は休館。その他臨時休館あり
- 料金
- 名品ギャラリー:一般700円、大学生350円、高校生以下および18歳未満・70歳以上無料。庭園のみ:一般300円、大学生150円、高校生以下および18歳未満・70歳以上無料。2026年10月6日〜11月29日の特別展「源氏物語 王朝のかがやき」は一般2,200円、大学生1,200円、高校生700円、中学生以下無料
- 行き方
- 京阪本線「七条」駅から東へ徒歩7分。JR京都駅から市バス206・208系統「博物館三十三間堂前」下車すぐ
- 住所
- 京都府京都市東山区茶屋町527
- 最寄り駅
- 七条駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:京都国立博物館 開館時間・休館日・観覧料、京都国立博物館 交通アクセス、京都国立博物館 建物概要
京都の博物館は、なぜ神社や寺の宝物を守るために建てられたのか?
明治維新によって京都は政治の中心ではなくなり、寺社を取り巻く環境も大きく変わった。明治政府の宗教政策や経済の変化によって、古い寺社が守ってきた仏像や絵画、工芸品の保存が重要な課題となった。そこで明治22年(1889)、東京・京都・奈良に帝国博物館を置く制度が整えられた。京都では七条御料の土地が選ばれ、文化財を収集・保存し、公開するための施設が建設された。
明治30年(1897)5月1日、帝国京都博物館が開館した。本館を設計したのは宮内省の建築技師・片山東熊である。赤煉瓦の建物はフランスのルネサンスやバロックの意匠を取り入れ、当時の京都では珍しい西洋建築だった。明治33年(1900)に京都帝室博物館へ改称し、その後、京都国立博物館の名となった。
平成26年(2014)には建築家・谷口吉生による平成知新館が開館した。現在は主にこの建物で展示が行われ、明治古都館は通常非公開である。京都の文化財を保存するという開館時の役割は、近代的な展示室と収蔵施設へ受け継がれている。だから展示品を見る前に、明治古都館と平成知新館という時代の異なる二つの建物を見てほしい。
昔、このあたりは何だった?
現在の京都国立博物館の敷地は、明治時代の記録では七条御料と呼ばれていた。明治23年(1890)、旧恭明宮址に博物館の敷地が決定された。周辺には平安時代以来の宗教施設が集まり、向かいには後白河上皇の院政と関わりの深い三十三間堂がある。東山七条は寺院と皇室ゆかりの文化が重なる地域であり、古い文化財を守る博物館の立地として意味を持つ場所だった。
明治25年(1892)に本館の工事が始まり、明治28年(1895)に完成した。洋風の赤煉瓦建築が伝統的な寺院の近くに建つ景観は、京都が近代化を進めた時代の象徴でもある。現在の庭園には石仏や石造物が展示され、建物だけでなく屋外でも文化財に触れられる。だから七条通を歩くときは、三十三間堂の伝統建築と博物館の赤煉瓦を見比べてほしい。
意外と知られていない見どころ
- 明治古都館
- 1897年開館の赤煉瓦建築。片山東熊が設計し、国の重要文化財に指定されている。現在は展示を行っていない。
- 平成知新館
- 谷口吉生が設計した2014年開館の展示館。直線的な空間と自然光を取り入れ、文化財を鑑賞する環境を整えている。
- ロダンの「考える人」
- 明治古都館前の噴水のあるエリアに置かれた彫刻。赤煉瓦建築と彫刻が一体となる風景を楽しめる。
- 西の庭の石造物
- 日本の石仏や礎石、橋柱などを屋外展示。寺社建築の一部だった石が、庭園の中で文化財として見られる。
- 東の庭
- 朝鮮半島の石造遺品を配した庭園。日本の文化財だけでなく東アジアとの文化交流を考える場所でもある。
季節の見どころ
- 春
- 2027年3月24日〜4月18日は庭園のみ開館期間と案内されている。
- 夏
- 2026年7月14日〜9月6日は名品ギャラリーが開催された。
- 秋
- 2026年10月6日〜11月29日は特別展「源氏物語 王朝のかがやき」が開催される。
- 冬
- 2026年12月22日〜27日、2027年1月2日〜3月22日は名品ギャラリー開催期間と案内されている。
行く前に知っておくこと
- 特別展開催期間は名品ギャラリーのみを観覧することはできない。
- 庭園のみ開館期間は展示室に入れない。
- 明治古都館は免震改修等の計画に伴い展示を行っていない。
- 特別展と名品ギャラリーでは開館時間・料金が異なる。
- 平成知新館のフロアマップには英語・中国語・韓国語・スペイン語などの外国語版がある。
近くでいまやっている催し
10/23(金)〜12/13(日) 17:00〜22:00
北政所ねねが建立した高台寺で、庭園の紅葉をライトアップ。方丈前庭ではプロジェクションマッピングも行われる。21時30分最終受付。
くわしく見る →
よくある質問
- 京都国立博物館はどんな所?
- 京都国立博物館は、明治30年(1897)に開館した、京都の古社寺の文化財を守るために生まれた博物館である。フランス風の赤煉瓦建築・明治古都館と、谷口吉生が設計した平成知新館が向かい合う。彫刻、絵巻、仏画、陶磁器、染織などを通じて、都の文化が何を生み、何を残してきたかを知ることができる。
- 京都国立博物館の拝観・開館時間は?
- 名品ギャラリー・庭園のみ開館期間は9:30〜17:00、金曜日9:30〜20:00。入館は閉館30分前まで。2026年10月6日〜11月29日の特別展は9:00〜17:30、金曜日9:00〜20:00。入館は閉館30分前まで
- 京都国立博物館の休みは?
- 月曜日(祝日・休日の場合は開館し翌火曜日休館)。2026年12月28日〜2027年1月1日は休館。その他臨時休館あり
- 京都国立博物館の料金は?
- 名品ギャラリー:一般700円、大学生350円、高校生以下および18歳未満・70歳以上無料。庭園のみ:一般300円、大学生150円、高校生以下および18歳未満・70歳以上無料。2026年10月6日〜11月29日の特別展「源氏物語 王朝のかがやき」は一般2,200円、大学生1,200円、高校生700円、中学生以下無料
- 京都国立博物館の行き方は?
- 京阪本線「七条」駅から東へ徒歩7分。JR京都駅から市バス206・208系統「博物館三十三間堂前」下車すぐ



