京都の名所・嵐山・嵯峨野
嵐山の竹林の小径と渡月橋ガイド

嵐山の二つの名所は、平安時代の貴族文化でつながっている。渡月橋の名は亀山上皇が橋の上を渡る月を眺めた言葉に由来し、竹林の小径が通る嵯峨野一帯はかつて貴族の別荘地だった。竹の緑と桂川の水面を続けて歩くと、古都が山と川をどう取り込んできたかが見えてくる。
キョウチカの見立て
朝は渡月橋で川と山の景色を眺め、天龍寺から竹林の小径へ向かうとよい。竹林と橋だけなら1時間ほど、天龍寺や亀山公園も含めれば2〜3時間を見込む散策が楽しめる。
拝観・行き方
- 行き方
- 嵐電嵐山駅から渡月橋まで徒歩約2分、竹林の小径まで徒歩約10分。JR嵯峨嵐山駅から竹林の小径まで徒歩約13分、渡月橋まで徒歩約11分。阪急嵐山駅から渡月橋まで徒歩約8分
- 散策の目安
- 竹林の小径は野宮神社から天龍寺北門を通り、大河内山荘へ抜ける約400メートルの道
- 住所
- 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町・嵯峨中ノ島町周辺
- 最寄り駅
- 嵐山駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:京都市公式・竹林の小径、京都市公式・渡月橋、京都市公式・嵯峨・嵐山アクセス
渡月橋は、なぜ月を渡す橋と呼ばれるのか?
渡月橋の歴史は平安時代にさかのぼる。京都市の観光案内によれば、承和年間(834〜848年)に僧の道昌が架橋したのが始まりとされる。現在とは位置が異なり、後に豪商・角倉了以が今の場所に橋を架けたと伝わる。嵯峨野と嵐山の間を流れる桂川は、古くから山々の景色を眺める場所でもあった。
橋の名を与えたとされるのが亀山上皇である。橋の上空を移動する月を見て「くまなき月の渡るに似る」と述べたという伝承が残る。現在の渡月橋は1934年6月に完成したものだが、背後の嵐山と川を一つの景色として眺める楽しみは変わらない。橋の周辺には嵐山公園があり、対岸からも山並みを広く見渡せる。
一方、竹林の小径は野宮神社から天龍寺北門を経て大河内山荘へ続く約400メートルの道である。嵯峨野は平安時代に貴族の別荘地だったといわれ、現在は人の手で整えられた竹林が両側に続く。晴れた日には葉の隙間から光が落ち、曇天には昼でも薄暗い。だから竹林を歩くときは足元の道だけでなく、頭上で重なる竹の葉を見てほしい。
昔、このあたりは何だった?
嵯峨野は、平安時代に貴族たちが都の中心から離れて過ごした別荘地だったと伝わる。山と川が近く、季節の変化を感じやすい土地である。渡月橋の起源は平安時代にあり、橋の名前には亀山上皇の月見の逸話が残る。橋を渡る道も、竹林へ続く小径も、自然の景色を楽しんできた土地の歴史に重なる。
江戸時代初期には角倉了以による架橋の伝承があり、現在の渡月橋は昭和初期に完成した。周辺は近代以降、京都を代表する観光地へと変わったが、竹林の小径には天龍寺や野宮神社など古い信仰の場所へつながる道が残っている。竹林だけを撮影して引き返すと、この土地の広がりは分かりにくい。だから渡月橋を渡る前に川岸に立ち、山と橋と川の位置関係を見てほしい。
意外と知られていない見どころ
- 渡月橋の名の由来
- 亀山上皇が空を移動する月を眺め、「くまなき月の渡るに似る」と述べた伝承がある。橋の名そのものに王朝文化が残っている。
- 1934年の橋
- 渡月橋は古代の橋がそのまま残っているわけではない。現在の橋は1934年6月に完成したもので、古い名前と近代の橋が共存する。
- 野宮神社からの竹林
- 竹林の小径は野宮神社から天龍寺北門を経て大河内山荘へ抜ける道。竹林だけでなく、神社と寺を結ぶ散策路として歩ける。
- 亀山公園経由の道
- 京都市観光協会が混雑回避の選択肢として紹介する経路。渡月橋側から公園へ入り、竹林へ向かうと違う角度から嵐山を楽しめる。
出典:京都市公式・京都観光のたしなみ、京都市公式・渡月橋、京都市公式・竹林の小径
季節の見どころ
- 春
- 渡月橋の向こうに広がる嵐山が桜で彩られる
- 夏
- 嵐山は新緑に覆われ、竹林では木漏れ日と緑の景観を楽しめる
- 秋
- 嵐山の山々が赤や黄色に色づく。2026年9月30日〜11月8日には有料イベント「嵐山月灯路」が開催される
- 冬
- 雪が積もると渡月橋と嵐山が白く染まる景観を楽しめる
行く前に知っておくこと
- 竹林の小径は日中に混雑することがある。京都市は早朝の散策や亀山公園経由のルートをすすめている。
- 京都市観光協会はライブカメラと時間帯別の観光快適度予測を公開している。
- 渡月橋へ続く長辻通は混雑しやすく、京都市は歩道から出ないよう注意を呼びかけている。
- 竹林の通常散策と有料の夜間ライトアップは別である。2026年の嵐山月灯路は専用の入場案内がある。
近くでいまやっている催し
よくある質問
- 嵐山の竹林の小径と渡月橋はどんな所?
- 嵐山の二つの名所は、平安時代の貴族文化でつながっている。渡月橋の名は亀山上皇が橋の上を渡る月を眺めた言葉に由来し、竹林の小径が通る嵯峨野一帯はかつて貴族の別荘地だった。竹の緑と桂川の水面を続けて歩くと、古都が山と川をどう取り込んできたかが見えてくる。
- 嵐山の竹林の小径と渡月橋の行き方は?
- 嵐電嵐山駅から渡月橋まで徒歩約2分、竹林の小径まで徒歩約10分。JR嵯峨嵐山駅から竹林の小径まで徒歩約13分、渡月橋まで徒歩約11分。阪急嵐山駅から渡月橋まで徒歩約8分
- 嵐山の竹林の小径と渡月橋の散策の目安は?
- 竹林の小径は野宮神社から天龍寺北門を通り、大河内山荘へ抜ける約400メートルの道


