京都の博物館・岡崎・左京
京都市京セラ美術館ガイド

京都市京セラ美術館は、昭和8年(1933)に開館した日本でも最も歴史の長い公立美術館建築の一つである。和風の屋根と近代的な構造を合わせた帝冠様式の建物は、2020年の改修でガラスのエントランスと新しい展示空間を得た。京都画壇の日本画と現代美術を同じ場所で見ることができる。
キョウチカの見立て
ガラス・リボンから入り、中央ホールを経てコレクションルームを見学し、最後に建物の外観を眺める順番がよい。所要時間はコレクションルーム中心なら60〜90分程度、企画展を加えるならさらに余裕を取りたい。平安神宮、京都国立近代美術館、琵琶湖疏水と組み合わせやすい。
拝観・行き方
- 拝観・開館時間
- 10:00〜18:00。最終入場時間は展覧会により異なる
- 休み
- 月曜日(祝日・休日の場合は開館)、年末年始12月28日〜1月2日
- 料金
- コレクションルーム:一般は京都市内在住520円、市外在住730円、20名以上の団体620円。小・中・高校生等は京都市内在住・通学無料、市外300円、20名以上の団体200円。小学生未満無料。企画展は展覧会ごとに異なる
- 行き方
- 地下鉄東西線「東山」駅から徒歩約8分。市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ
- 住所
- 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
- 最寄り駅
- 東山駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:京都市京セラ美術館 利用案内、京都市京セラ美術館 アクセス、京都市京セラ美術館 公式サイト
美術館の屋根は、なぜ神社や城のような形をしているのか?
この美術館は、昭和3年(1928)に京都で行われた昭和天皇の即位の大礼を記念して計画された。財界や美術界、市民からの寄付によって建設費が集められ、昭和8年(1933)に『大礼記念京都美術館』として開館した。京都を代表する美術品を展示し、芸術文化を支える市民の施設として生まれたのである。
設計を担当したのは建築家・前田健二郎だった。公募条件には日本的な意匠を基調とすることが求められ、鉄骨鉄筋コンクリートの建物の上に和風の屋根を載せる帝冠様式が採用された。近代の建築技術と伝統的な屋根の形を組み合わせた姿は、戦前の日本が近代化と日本らしさの両方を求めた時代を表している。
2017年に改修のため閉館し、青木淳と西澤徹夫の設計によって再整備された。2020年5月26日に京都市京セラ美術館として再開館し、地下のガラス・リボンや新館東山キューブ、コレクションルームが設けられた。歴史ある建築を取り壊さず、現在の美術館へ作り替えたことが特徴である。だから正面の屋根だけでなく、地下のガラスの入口から見上げる建物の表情を見てほしい。
昔、このあたりは何だった?
岡崎一帯は、平安時代には白河天皇や鳥羽天皇の院政と結びついた土地だった。六勝寺と呼ばれる大寺院群が建てられ、都の東側に政治と宗教の重要な空間が形成された。中世以降、その寺院群は失われ、土地の姿も変わっていった。明治時代になると琵琶湖疏水が通り、岡崎は京都の近代化を象徴する地域となった。
明治28年(1895)、岡崎では第4回内国勧業博覧会が開かれ、産業と文化を発信する場所となった。その後も美術館、図書館、文化施設が整備され、昭和8年には大礼記念京都美術館が完成した。古代の寺院群が並んだ土地が、近代には芸術や産業を紹介する公共空間になったのである。だから岡崎を歩くときは、美術館から平安神宮、琵琶湖疏水へ続く文化施設の配置を見てほしい。
意外と知られていない見どころ
- ガラス・リボン
- 2020年の改修で設けられたガラス張りの新しい入口。歴史的な本館の正面を残しながら現代の空間を加えた。
- 中央ホール
- 本館の中心にある大きな吹き抜け空間。戦前の美術館建築の構成を残し、館内を巡る起点となっている。
- 東山キューブ
- 現代美術などの展覧会に対応するため増設された新館。歴史的な本館と異なる展示空間を体験できる。
- ザ・トライアングル
- 新進作家を支援するための展示スペース。京都の若い美術家や現代の表現に触れることができる。
- コレクションルーム
- 京都画壇の日本画を中心とする収蔵品を紹介。特集を設け、展示作品を入れ替えながら京都の近代美術を伝えている。
出典:京都市京セラ美術館 建築について、京都市京セラ美術館 ごあいさつ・沿革、京都市京セラ美術館 公式サイト
季節の見どころ
- 春
- 岡崎周辺の桜の季節と合わせて美術館を訪れることができる。
- 夏
- 季節ごとに展示替えされるコレクションルームや企画展が開催される。
- 秋
- 2026年10月9日〜12月13日はコレクションルームで特集「美術館物語 市美の産声」が開催される。
- 冬
- 2027年1月15日〜3月14日はコレクションルームで特集「時を塗る-京都のうるしが映した近代」が開催予定。
行く前に知っておくこと
- 企画展の料金と最終入場時刻は展覧会ごとに異なる。
- コレクションルームは京都市内在住者と市外在住者で料金が異なり、住所を確認できる証明書が必要。
- 京都市在住の70歳以上の方は、証明書提示でコレクションルームが無料となる。
- 京都市キャンパス文化パートナーズ制度に登録した学生は、会員証と学生証の提示によりコレクションルームを100円で観覧できる。
- 美術館の外観や建築も鑑賞できるが、展示室の撮影条件は展覧会ごとの案内を確認する必要がある。
近くでいまやっている催し
10/3(土)〜12/6(日) 10:00〜18:00
スタジオジブリ作品を通じて禅の思想に触れる体感型展覧会。10月31日から予約優先制。11月1日以降、一部を除く土日祝日は9:00開館。
くわしく見る →
よくある質問
- 京都市京セラ美術館はどんな所?
- 京都市京セラ美術館は、昭和8年(1933)に開館した日本でも最も歴史の長い公立美術館建築の一つである。和風の屋根と近代的な構造を合わせた帝冠様式の建物は、2020年の改修でガラスのエントランスと新しい展示空間を得た。京都画壇の日本画と現代美術を同じ場所で見ることができる。
- 京都市京セラ美術館の拝観・開館時間は?
- 10:00〜18:00。最終入場時間は展覧会により異なる
- 京都市京セラ美術館の休みは?
- 月曜日(祝日・休日の場合は開館)、年末年始12月28日〜1月2日
- 京都市京セラ美術館の料金は?
- コレクションルーム:一般は京都市内在住520円、市外在住730円、20名以上の団体620円。小・中・高校生等は京都市内在住・通学無料、市外300円、20名以上の団体200円。小学生未満無料。企画展は展覧会ごとに異なる
- 京都市京セラ美術館の行き方は?
- 地下鉄東西線「東山」駅から徒歩約8分。市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ


