京都の神社・岡崎・左京
平安神宮ガイド

平安神宮は、平安時代に造られた神社ではない。明治28年(1895)、京都の復興と平安遷都1100年を記念して創建された神社である。朱色の大極殿や応天門は古代の宮殿建築を再現し、その背後には近代京都を代表する庭師・小川治兵衛の神苑が広がる。
キョウチカの見立て
大鳥居から応天門、大極殿へ進み、その後で神苑を歩くと、古代を再現した建築と明治の庭園を対比できる。境内だけなら30分程度、神苑も巡るなら60〜90分ほどを見込みたい。京都市京セラ美術館や琵琶湖疏水沿いの散策と相性がよい。
拝観・行き方
- 拝観・開館時間
- 3月1日〜9月30日 6:00〜18:00(神苑受付終了17:30)、10月1日〜10月31日 6:00〜17:30(神苑受付終了17:00)、11月1日〜2月末日 6:00〜17:00(神苑受付終了16:30)。神苑受付開始は8:30
- 休み
- 原則無休。10月22日は午後の参拝に制限あり
- 料金
- 境内無料。神苑は大人600円、小人300円(中学生以下)、園児以下無料
- 行き方
- 地下鉄東西線「東山」駅から徒歩約10分。市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車、徒歩約3分
- 住所
- 京都府京都市左京区岡崎西天王町97
- 最寄り駅
- 東山駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:平安神宮 よくあるご質問、平安神宮 神苑、京都市公式 京都観光Navi 平安神宮、京都府観光連盟 平安神宮
平安神宮は、なぜ明治時代に建てられたのか?
平安神宮が創建された明治28年(1895)、京都は大きな転換期にあった。明治維新によって政治の中心が東京へ移り、京都の人口や経済は打撃を受けていた。市民は学校の設立、鉄道の整備、琵琶湖疏水の建設などに取り組み、古都を近代都市として再生しようとしていた。その象徴となったのが平安遷都1100年の記念事業である。
同年3月15日、平安京を開いた桓武天皇を祀る平安神宮が創建された。平安京の政治の中心だった朝堂院を模して、大極殿や応天門などが建てられた。設計と工事の指揮・監督には木子清敬と伊東忠太が関わっている。さらに昭和15年(1940)、平安京最後の天皇と位置づけられる孝明天皇が合祀され、現在の祭神は桓武・孝明の両天皇となった。
同時に造られた神苑は、7代目小川治兵衛の代表的な庭園である。池の水には琵琶湖疏水が使われ、庭園は景観だけでなく希少な水生生物を守る場所にもなった。神社の名前にある『平安』は、古代の都への記憶と平和への願いを重ねたものである。だから大極殿だけでなく、明治の技術と美意識が残る神苑を見てほしい。
昔、このあたりは何だった?
岡崎一帯が現在の文化施設の集まる地域へ変わったのは、明治の京都復興事業が大きなきっかけだった。琵琶湖疏水が完成し、蹴上発電所では水力発電が行われるようになった。明治28年(1895)には第4回内国勧業博覧会が京都で開かれ、産業と文化を発信する舞台となった。平安神宮は、まさにこの近代化の動きの中で誕生した。
同年には日本初の営業用電車も走り始めた。平安神宮の神苑には、その時代の京都電気鉄道の車両が保存されてきた。神苑に使われる疏水の水や、古代の宮殿を模した社殿は、伝統を守りながら近代都市へ生まれ変わろうとした京都の姿を表している。だから岡崎を歩くときは、平安神宮だけでなく疏水と文化施設が並ぶ町の構成を見てほしい。
意外と知られていない見どころ
- 臥龍橋
- 中神苑の蒼龍池を渡る飛び石。豊臣秀吉が造営した三条大橋と五条大橋の橋脚が使われている。
- 南神苑の文学植物
- 『源氏物語』『枕草子』『伊勢物語』など古典文学に登場する200種余りの植物が、作品の一節とともに植えられている。
- 泰平閣
- 東神苑の池に架かる橋殿。京都御苑から移築された建物で、池の景色を眺めることができる。
- 紅しだれ桜
- 近衛家ゆかりの桜が東北地方を経て京都へ戻されたと伝わり、『里帰りの桜』とも呼ばれる。
- 京都電気鉄道の電車
- 京都の近代化を伝える保存車両。日本初の営業用電車の歴史に関わり、重要文化財に指定されている。
出典:平安神宮 神苑、平安神宮 由緒・歴史、平安神宮 御鎮座百三十年記念事業
季節の見どころ
- 春
- 神苑の八重紅枝垂桜が見どころ。
- 夏
- 初夏には神苑の花菖蒲が咲く。
- 秋
- 10月22日に時代祭が行われる。
- 冬
- 冬季は境内・神苑とも閉門時刻が早くなる。
行く前に知っておくこと
- 境内参拝と有料の神苑拝観は別である。
- 神苑内で三脚・一脚を使用する場合は入口で使用料が必要。桜の開花時期と無料公開日は使用禁止となる。
- 神苑内の柵や植え込みに入って撮影することは控えるよう案内されている。
- 10月22日は時代祭のため午後の通常参拝に制限がある。
- 神苑の一部には車椅子で通行できない場所があり、介助が必要と案内されている。
近くでいまやっている催し
10/3(土)〜12/6(日) 10:00〜18:00
スタジオジブリ作品を通じて禅の思想に触れる体感型展覧会。10月31日から予約優先制。11月1日以降、一部を除く土日祝日は9:00開館。
くわしく見る →
よくある質問
- 平安神宮はどんな所?
- 平安神宮は、平安時代に造られた神社ではない。明治28年(1895)、京都の復興と平安遷都1100年を記念して創建された神社である。朱色の大極殿や応天門は古代の宮殿建築を再現し、その背後には近代京都を代表する庭師・小川治兵衛の神苑が広がる。
- 平安神宮の拝観・開館時間は?
- 3月1日〜9月30日 6:00〜18:00(神苑受付終了17:30)、10月1日〜10月31日 6:00〜17:30(神苑受付終了17:00)、11月1日〜2月末日 6:00〜17:00(神苑受付終了16:30)。神苑受付開始は8:30
- 平安神宮の休みは?
- 原則無休。10月22日は午後の参拝に制限あり
- 平安神宮の料金は?
- 境内無料。神苑は大人600円、小人300円(中学生以下)、園児以下無料
- 平安神宮の行き方は?
- 地下鉄東西線「東山」駅から徒歩約10分。市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車、徒歩約3分



