京都の寺・岡崎・左京
六六山詩仙堂丈山寺ガイド

詩仙堂は、徳川家康に仕えた武士から漢詩人へ転じた石川丈山が、1641年に建てた隠居の山荘である。中国の詩人36人の肖像を掲げる「詩仙の間」と、庭に響く鹿おどしの音がこの場所を特徴づける。もともとは寺ではなく、文人が余生を過ごすための住まいだった。
キョウチカの見立て
詩仙の間と庭園をゆっくり見て45分〜1時間ほどが目安である。最初に座敷から白砂の庭を眺め、それから庭へ降りて歩くと、丈山が意図した眺めの違いを楽しめる。近くの圓光寺と組み合わせると、江戸初期の文人文化と徳川家康の学問政策を一緒にたどれる。
拝観・行き方
- 拝観・開館時間
- 9:00〜17:00(受付終了16:45)
- 休み
- 5月23日(丈山忌)
- 料金
- 大人700円、高校生500円、小中学生300円
- 予約
- 通常拝観は紅葉期を含め予約不要。団体は事前に日時・人数などを連絡
- 行き方
- 叡山電鉄一乗寺駅から徒歩約15分。市バス「一乗寺下り松町」から徒歩約7分
- 住所
- 京都府京都市左京区一乗寺門口町27
- 最寄り駅
- 一乗寺駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:詩仙堂公式・アクセス、詩仙堂公式・詩仙堂丈山寺について、京都市公式・京都観光Navi 詩仙堂、詩仙堂公式・拝観予約の有無について
元武士の石川丈山はなぜ詩人の山荘を建てたのか?
石川丈山は1583年、三河国に生まれ、若い頃は徳川家康に仕えた武士だった。大坂夏の陣で軍令に背く行動を取ったことから武士としての道を離れ、やがて漢詩や書、庭園の文化に没頭した。江戸時代初期の京都で丈山は文人として知られるようになり、1641年、一乗寺の山麓に隠居のための住まいを築いた。
この住まいの正式な名は凹凸窠で、起伏のある土地に建つ家という意味である。丈山は日本の三十六歌仙にならい、中国の漢から宋までの詩人36人を選び、狩野探幽らに肖像を描かせた。各詩人の上には丈山自身が隷書体で漢詩を記し、部屋の壁に掲げた。その中心となる部屋が詩仙の間であり、山荘全体も詩仙堂と呼ばれるようになった。
丈山は庭の造形にも心を注いだ。白砂を敷いた唐様庭園には水が流れ、竹筒に水をためて音を響かせる鹿おどしが設けられた。鹿おどしはもともと田畑を荒らす動物を追い払う道具だったが、ここでは静けさを際立たせる庭の音となった。現在は曹洞宗の寺院として受け継がれている。だから詩仙の間で庭を眺めたら、耳を澄まして鹿おどしの音を聞いてほしい。
昔、一乗寺の山麓はどんな文人の隠れ家だった?
一乗寺は京都の東北に位置し、比叡山へ続く山麓の土地である。江戸時代初期、石川丈山は都の中心から離れたこの地を選び、起伏ある土地をそのまま生かした山荘を築いた。山荘を凹凸窠と名付けたのも、平坦ではない地形に由来する。山門から石段を上がり、小有洞、老梅関と名付けられた門を通って書院へ向かう構成には、日常から文人の世界へ入るような趣がある。
丈山が詩仙堂に暮らした時代、京都では武家の政治が安定し、漢詩や書画、庭園を楽しむ文人文化が発展していた。詩仙堂には中国の詩人を称える肖像画や漢詩が掲げられ、庭には水の音を取り込んだ。丈山は武士の世界を離れ、学問と芸術のために住まいを整えたのである。現在も詩仙の間から白砂の庭を眺めることができる。だから縁側に腰を下ろし、丈山が晩年に選んだ静かな暮らしの風景を見てほしい。
意外と知られていない見どころ
- 凹凸窠という本来の名前
- 詩仙堂の元の名称は凹凸窠。起伏のある土地に建てた住居という意味で、石川丈山が土地の形を生かして暮らしたことを伝える。
- 三十六詩仙の肖像
- 狩野探幽らが描いた中国の詩人36人の肖像と、丈山が隷書体で記した漢詩を掲げた部屋。詩仙堂という名の由来となった。
- 小有洞と老梅関
- 入口の小有洞をくぐり、石段を登って老梅関へ進む。二つの門は山荘に入るまでの空間を区切り、外界から静かな庭へ導く。
- 鹿おどし
- 竹筒に水がたまると重みで傾き、石を打って音を鳴らす仕組み。丈山が考案したと伝わり、庭の静けさを音によって際立たせる。
- 丈山翁遺宝展
- 毎年5月23日の丈山忌に関連して行われる展示。丈山ゆかりの書画や愛用品など、通常は触れにくい文化資料を紹介する。
出典:詩仙堂公式・詩仙堂丈山寺について、京都市公式・京都観光Navi 詩仙堂
季節の見どころ
- 春
- サツキと青もみじ。初夏にかけて庭園の花が楽しめる
- 夏
- ハナショウブやキョウガノコが咲く
- 秋
- ススキ、シュウメイギク、紅葉。例年11月中旬〜12月上旬が紅葉の見頃
- 冬
- 静かな庭園と雪景色
行く前に知っておくこと
- 紅葉シーズンを含め、通常拝観に予約は必要ない。
- 毎年5月23日は丈山忌のため一般拝観を休止する。
- 団体での拝観は事前に日時・人数を連絡するよう案内されている。
- 京都府観光連盟では車椅子での参拝不可と案内されている。
よくある質問
- 六六山詩仙堂丈山寺はどんな所?
- 詩仙堂は、徳川家康に仕えた武士から漢詩人へ転じた石川丈山が、1641年に建てた隠居の山荘である。中国の詩人36人の肖像を掲げる「詩仙の間」と、庭に響く鹿おどしの音がこの場所を特徴づける。もともとは寺ではなく、文人が余生を過ごすための住まいだった。
- 六六山詩仙堂丈山寺の拝観・開館時間は?
- 9:00〜17:00(受付終了16:45)
- 六六山詩仙堂丈山寺の休みは?
- 5月23日(丈山忌)
- 六六山詩仙堂丈山寺の料金は?
- 大人700円、高校生500円、小中学生300円
- 六六山詩仙堂丈山寺の予約は?
- 通常拝観は紅葉期を含め予約不要。団体は事前に日時・人数などを連絡
- 六六山詩仙堂丈山寺の行き方は?
- 叡山電鉄一乗寺駅から徒歩約15分。市バス「一乗寺下り松町」から徒歩約7分