京都の体験・嵐山・嵯峨野
嵯峨野トロッコ列車ガイド

嵯峨野トロッコ列車は、JR山陰本線の旧線を利用して保津峡を走る観光鉄道である。嵯峨から亀岡までの7.3kmを約25分かけて走り、列車の窓から保津川の急流や渓谷の斜面を眺められる。かつて人々が移動するために使った鉄道が、今は景色そのものを楽しむ列車になっている。
キョウチカの見立て
嵯峨から亀岡まで約25分で乗車できるため、嵐山散策の一部にも組み込みやすい。亀岡から保津川下りを組み合わせる場合は、トロッコ亀岡駅から乗船場までの移動時間を考え、舟の予約時刻に余裕を持たせたい。往復乗車券はないため、帰路の手段も先に決めておくとよい。
拝観・行き方
- 運行期間
- 2026年3月1日〜12月29日。12月30日から冬期運休。2027年の運行開始日は別途公式発表を確認
- 運休日
- 運行期間中にも全便運休日がある。主に水曜日だが、季節や特別運行日によって異なるため、公式の2026年年間運行カレンダーで確認
- 運行時間
- 2026年3月14日改正の定期列車はトロッコ嵯峨駅9:02〜16:02発、トロッコ亀岡駅方面へ毎時運行。曜日・季節によって臨時列車あり
- 料金
- 片道大人880円、小児440円。往復乗車券はなく、往復利用する場合は片道ずつ購入
- 所要時間
- トロッコ嵯峨駅〜トロッコ亀岡駅は約25分。全長7.3km
- 予約
- 前売乗車券は乗車日の1か月前の午前0時(日本時間)から公式オンライン予約サイトで販売。トロッコ保津峡駅を除く各駅窓口で当日券も販売。15名以上の団体は1年前〜1か月前までに主な旅行会社を通じて申込
- 行き方
- JR嵯峨嵐山駅からトロッコ嵯峨駅へすぐ。嵐電嵯峨駅からも徒歩でアクセス
- 住所
- 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺車道町 トロッコ嵯峨駅
- 最寄り駅
- 嵯峨嵐山駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:嵯峨野観光鉄道公式・運行スケジュール、嵯峨野観光鉄道公式・FAQと購入方法、嵯峨野観光鉄道公式、京都府観光連盟・嵯峨野トロッコ列車、京都市公式・嵯峨野トロッコ列車
トロッコ列車はなぜ古い鉄道路線を走っているのか?
京都と丹波地方を結ぶ鉄道の歴史は明治時代に始まった。京都鉄道は京都から園部方面への鉄道建設を進め、1899年には嵯峨から亀岡方面を結ぶ区間が開通した。保津峡を通る線路は、川沿いの急な山肌を避けることが難しく、曲線やトンネルが続くルートとなった。列車は渓谷の中を走りながら、京都と丹波を結ぶ交通の役割を担った。
その後、国鉄山陰本線は輸送力を高めるため線路の改良を進めた。1989年、嵯峨から馬堀間に新しい線路が開通し、保津川沿いの旧線は定期列車が走らなくなった。しかし、渓谷の景色が美しいこの線路を観光に生かす構想が生まれ、1990年に嵯峨野観光鉄道が設立された。1991年からトロッコ列車の運行が始まった。
トロッコ列車は急いで目的地へ移動するための列車ではない。保津川の流れや四季の景色を楽しめるよう、ゆっくり走ることに価値がある。トロッコ嵯峨、嵐山、保津峡、亀岡の各駅を結び、窓から渓谷を眺められる。鉄道の近代化によって役割を終えた旧線が、観光資源として再び生きたのである。だから乗車したら速度の遅さを楽しみ、線路と保津川が寄り添う場所を見てほしい。
昔、保津峡はどんな交通の道だった?
保津峡は京都の嵐山と亀岡を結ぶ渓谷であり、古くから川が重要な交通路として使われてきた。1606年、角倉了以が保津川を改修し、丹波地方の木材や米、薪炭を京都へ運ぶ水路を整えた。急流と岩の多い峡谷を船で下ることは簡単ではなく、川の流れを読む技術が必要だった。保津峡は単なる景勝地ではなく、京都の暮らしを支える物流の道だったのである。
明治時代になると、川沿いに鉄道が建設された。1899年に開通した旧山陰本線は曲線とトンネルを重ね、渓谷を通過した。1989年に新線が開通すると、旧線は旅客輸送の役割を終えたが、1991年にはトロッコ列車として再び使われるようになった。現在は川に観光船が浮かび、山肌に列車が走る。時代ごとに異なる交通手段が、同じ渓谷の中に共存している。だから列車の窓から保津川を見下ろすときは、川の舟運と鉄道の線路が重なる風景を見てほしい。
意外と知られていない見どころ
- 旧山陰本線の線路
- 現在のトロッコ列車は、かつて定期列車が走った旧線を利用する。トンネルや曲線の続く道筋に明治の鉄道建設の歴史が残る。
- 八つのトンネル
- 嵯峨から亀岡までの区間に八つのトンネルがある。暗いトンネルを抜けるたびに保津峡の景色が現れる。
- 保津川を見下ろす車窓
- 山肌を走る列車から急流と岩場を見下ろせる。川面を進む保津川下りの舟とすれ違うこともある。
- トロッコ保津峡駅
- 渓谷の中にある駅。周囲には山と川が広がり、都市部の鉄道駅とは異なる環境を感じられる。
- リッチ号
- 5号車は窓ガラスのない開放的な車両として知られる。自然の風や音を感じられるが、天候や季節に応じた服装が必要となる。
出典:嵯峨野観光鉄道公式・FAQ、京都市公式・嵯峨野トロッコ列車
季節の見どころ
- 春
- 保津峡沿いの桜を車窓から楽しめる
- 夏
- 新緑の渓谷と保津川の流れを眺められる
- 秋
- 保津峡の紅葉。繁忙期には臨時列車が運行される場合がある
- 冬
- 2026年は12月29日まで運行し、その後は冬期運休となる
行く前に知っておくこと
- 運行期間中にも全便運休日があるため、乗車日の公式カレンダーを確認する必要がある。
- 前売券は乗車日の1か月前の午前0時から発売される。
- オンライン予約が満席でも駅窓口で当日券が販売される場合がある。ただし売り切れの場合は乗車できない。
- 往復券はなく、片道ごとの購入となる。
- オンライン購入の場合、当日はスマートフォンやタブレット等にEチケットを表示する必要がある。
よくある質問
- 嵯峨野トロッコ列車はどんな所?
- 嵯峨野トロッコ列車は、JR山陰本線の旧線を利用して保津峡を走る観光鉄道である。嵯峨から亀岡までの7.3kmを約25分かけて走り、列車の窓から保津川の急流や渓谷の斜面を眺められる。かつて人々が移動するために使った鉄道が、今は景色そのものを楽しむ列車になっている。
- 嵯峨野トロッコ列車の運行期間は?
- 2026年3月1日〜12月29日。12月30日から冬期運休。2027年の運行開始日は別途公式発表を確認
- 嵯峨野トロッコ列車の運休日は?
- 運行期間中にも全便運休日がある。主に水曜日だが、季節や特別運行日によって異なるため、公式の2026年年間運行カレンダーで確認
- 嵯峨野トロッコ列車の運行時間は?
- 2026年3月14日改正の定期列車はトロッコ嵯峨駅9:02〜16:02発、トロッコ亀岡駅方面へ毎時運行。曜日・季節によって臨時列車あり
- 嵯峨野トロッコ列車の料金は?
- 片道大人880円、小児440円。往復乗車券はなく、往復利用する場合は片道ずつ購入
- 嵯峨野トロッコ列車の所要時間は?
- トロッコ嵯峨駅〜トロッコ亀岡駅は約25分。全長7.3km
- 嵯峨野トロッコ列車の予約は?
- 前売乗車券は乗車日の1か月前の午前0時(日本時間)から公式オンライン予約サイトで販売。トロッコ保津峡駅を除く各駅窓口で当日券も販売。15名以上の団体は1年前〜1か月前までに主な旅行会社を通じて申込
- 嵯峨野トロッコ列車の行き方は?
- JR嵯峨嵐山駅からトロッコ嵯峨駅へすぐ。嵐電嵯峨駅からも徒歩でアクセス