京都の神社・京都御所・二条城
梨木神社ガイド

梨木神社は、平安時代の水と明治維新の歴史が重なる神社である。1885年に三條実萬を祀るため創建され、後に息子の三條実美も祀られた。境内には京都三名水のうち現在も湧き続ける染井の水があり、秋には萩の花が参道を彩る。
キョウチカの見立て
京都御苑の東側から参道へ入り、萩の植栽、染井の水、愛の木、歌碑を順に眺めながら本殿を参拝するとよい。30〜45分ほどを見込み、京都御苑や廬山寺と組み合わせると、この一帯の平安・幕末・明治の歴史をつなげて歩ける。
拝観・行き方
- 拝観・開館時間
- 境内自由参拝。授与所9:00〜16:30、12:15〜13:15は御朱印・授与品の頒布休止
- 休み
- 通常参拝は無休
- 料金
- 境内参拝無料
- 行き方
- 市バス府立医大病院前から徒歩約3分
- 住所
- 京都府京都市上京区寺町通広小路上る染殿町680
- 最寄り駅
- 神宮丸太町駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:梨木神社公式、梨木神社公式・境内案内、梨木神社公式・染井の水、京都府観光連盟・梨木神社
梨木神社は、なぜ明治時代に創建されたのか?
梨木神社は1885年、明治維新に功績を残した公卿の三條実萬を祀るために創建された。実萬は光格、仁孝、孝明の三天皇に仕え、幕末の政治に深く関わった人物である。幕府と対立して安政の大獄で弾圧され、一乗寺に隠棲した後、1859年に亡くなった。明治天皇から忠成公の名を贈られ、その功績を記念して神社が造られた。
1915年には実萬の息子、三條実美も合祀された。実美は幕末に尊王攘夷運動へ加わり、七卿落ちによって京都を離れた。明治維新後は太政大臣など政府の重要な役職を務めた。梨木神社は、古代の神を祀る神社とは異なり、幕末から明治への政治的転換に関わった父子を祀る神社なのである。社名は三條家の旧邸があった梨木町に由来する。
神社のもう一つの特徴は水と植物である。境内の染井の水は、京都三名水の一つとして知られ、今も湧き続けている。参道には萩が植えられ、「萩の宮」とも呼ばれる。境内には『雨月物語』の作者である上田秋成や、ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹の歌碑もある。政治と文学、自然が一つの境内で結びついている。だから梨木神社では社殿だけでなく、染井の水と萩の参道を見てほしい。
昔、このあたりは何だった?
梨木神社のある京都御苑東側の土地には、平安時代に藤原良房の邸宅「染殿第」があったと伝わる。良房の娘で清和天皇の母である明子の御所としても使われた場所である。境内の染井の水は、この染殿第に由来するとも、宮中の染所で使われたことに由来するともいわれる。京都三名水のうち現在まで湧き続ける貴重な水であり、千年以上の水の歴史を伝えている。
江戸時代には周辺に公家の邸宅が並び、三條家も京都御所に近い梨木町に屋敷を構えていた。幕末には三條実萬と実美が政治に関わり、維新後の1885年に神社が創建された。現在の参道には萩が植えられ、京都の名水を守る活動も続けられている。平安の貴族の邸宅跡が、明治の政治家を祀る神社になったのである。だから京都御苑東側を歩くときは、染井の井戸と旧公家町の位置関係を見てほしい。
意外と知られていない見どころ
- 染井の水
- 京都三名水の一つ。平安時代の染殿第に由来するという説があり、現在も湧き続ける名水として茶の湯にも親しまれる。
- 愛の木
- 境内の御神木である桂の木。葉がハートの形をしていることから「愛の木」と呼ばれ、願いを込めて参拝する人がいる。
- 上田秋成の歌碑
- 『雨月物語』の作者として知られる江戸時代の国学者・上田秋成の歌碑。梨木神社が文学と結びつく場所であることを示す。
- 湯川秀樹の歌碑
- 日本人初のノーベル賞受賞者である物理学者・湯川秀樹の歌碑。境内の萩を愛した人物として知られる。
- 天壌無窮の石碑
- 三條実萬が皇室の繁栄を願って記した言葉に由来する石碑。幕末の公卿が抱いた思想と祈りを今に伝えている。
季節の見どころ
- 春
- 境内の桂の木などが新緑に覆われる
- 夏
- 萩の葉が茂り、緑の参道を歩ける
- 秋
- 9月中旬〜10月上旬に萩が咲く。萩まつりが行われる
- 冬
- 染井の水や歌碑など、植物の葉が落ちた境内の見どころを巡れる
行く前に知っておくこと
- 授与所は9:00〜16:30。12:15〜13:15は御朱印と授与品の頒布を受け付けていない。
- 染井の水は保存会が管理し、井戸や境内の清掃活動も行っている。水を汲む際には現地の案内に従うこと。
- 公式サイトによれば、茶会の月釜(染井会)は2026年10月28日時点で休会中である。
- 萩の開花期、特に9月から10月上旬の休日は駐車場が利用しにくい。
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よくある質問
- 梨木神社はどんな所?
- 梨木神社は、平安時代の水と明治維新の歴史が重なる神社である。1885年に三條実萬を祀るため創建され、後に息子の三條実美も祀られた。境内には京都三名水のうち現在も湧き続ける染井の水があり、秋には萩の花が参道を彩る。
- 梨木神社の拝観・開館時間は?
- 境内自由参拝。授与所9:00〜16:30、12:15〜13:15は御朱印・授与品の頒布休止
- 梨木神社の休みは?
- 通常参拝は無休
- 梨木神社の料金は?
- 境内参拝無料
- 梨木神社の行き方は?
- 市バス府立医大病院前から徒歩約3分
