京都の名所・京都御所・二条城
京都御所と京都御苑ガイド

京都御所は、平安京ができた794年からずっと同じ場所にあったわけではない。現在地はもともと貴族の邸宅を仮の皇居とした里内裏の一つで、1331年以降、天皇の住まいとして定着した。周囲の京都御苑も、かつては約140もの宮家や公家の邸宅が並ぶ町だった。
キョウチカの見立て
地下鉄今出川駅から御苑へ入り、清所門から京都御所を参観したあと、南へ歩いて旧公家町の跡を巡るとよい。御所の参観と御苑散策を合わせて1時間半〜2時間半ほどを見込み、建築と自然の両方を楽しみたい。
拝観・行き方
- 拝観・開館時間
- 京都御所:4月〜8月9:00〜17:00(最終入場16:20)、9月・3月9:00〜16:30(最終入場15:50)、10月〜2月9:00〜16:00(最終入場15:20)。京都御苑はいつでも自由に入苑可能
- 休み
- 京都御所は月曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日〜1月4日、行事などによる休止日。京都御苑は自由散策可能
- 料金
- 京都御所・京都御苑ともに通常参観無料
- 予約
- 京都御所の通常参観は事前申込不要。清所門から入場し、手荷物検査を受ける
- 行き方
- 京都御所へは地下鉄今出川駅から京都御苑北側へ。京都御苑南側へは地下鉄丸太町駅からアクセスできる
- 住所
- 京都府京都市上京区京都御苑3
- 最寄り駅
- 今出川駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:宮内庁・京都御所参観要領、宮内庁・参観案内、環境省・京都御苑の概要、環境省・施設利用と入苑案内
京都御所は、なぜ平安京の中心から離れているのか?
794年、桓武天皇が平安京へ遷都したとき、天皇の住まいである内裏は現在の京都御所より約2km西にあった。しかし内裏はたびたび火災に遭い、天皇は貴族の邸宅などを仮の皇居として使うようになった。これを里内裏という。現在の京都御所は土御門東洞院殿という里内裏を起源とし、1331年に光厳天皇が即位して以降、天皇の住まいとして定着した。
江戸時代にも火災と再建が繰り返された。1788年の天明の大火後には、松平定信らが関わって平安時代の建築様式を考証した御所が再建された。しかし1854年にも火災が起こり、翌1855年に再び建て直された。現在の紫宸殿や清涼殿などはこの時期の建物であり、平安時代の宮殿建築の様式を伝えている。
幕末の京都御所は政治の転換点にもなった。1867年には王政復古の大号令が出され、小御所会議が開かれた。1869年、明治天皇が東京へ移った後も御所は保存され、後の天皇の即位の礼にも使われた。現在は宮内庁が管理し、事前申込不要の通年公開が行われている。だから京都御所を訪ねたら、1855年の再建で平安の形式を受け継いだ紫宸殿を見てほしい。
昔、このあたりは何だった?
現在の京都御苑は、江戸時代には約140もの宮家や公家の邸宅が立ち並ぶ公家町だった。御所の周囲に屋敷が集まり、宮廷の政治や儀式を支える人々が暮らした。現在の九條池や拾翠亭、閑院宮邸跡などは、その時代の土地利用を伝える。広大な芝生や森が最初から続いていたのではなく、御所の周囲に一つの町があったのである。
明治維新によって天皇や公家たちが東京へ移ると、公家町は衰退した。そこで明治天皇の意向もあり、大内保存事業が進められ、邸宅を撤去して樹木を植え、現在の京都御苑の原形が造られた。戦後には国民公園として開放され、市民の散策や憩いの場となった。かつての公家町の入口だった九つの門は、今も御苑の外周に残る。だから苑内を歩くときは、蛤御門や堺町御門などの門と、旧邸宅跡を見てほしい。
意外と知られていない見どころ
- 清涼殿
- 9世紀末以降、天皇の日常の住まいとして定着した御殿。現在の建物は1855年再建で、後には儀式専用の建物となった。
- 御学問所
- 1855年に再建された書院造の御殿。床や違棚、畳などの意匠が、紫宸殿とは異なる近世の宮廷建築を伝える。
- 蛤御門
- 御苑西側に残る九つの外周門の一つ。幕末の禁門の変で激戦地となり、近代日本の政治史に関わる場所である。
- 拾翠亭と九條池
- かつての九條家の邸宅文化を伝える庭園と茶室。御苑が公家町だった時代を感じられる場所である。
- 近衞邸跡の枝垂れ桜
- 公家町の旧邸宅跡に咲く桜。庭園として整備された現在の御苑にも、かつての宮家や公家の土地の記憶が残る。
出典:宮内庁・清涼殿、宮内庁・御学問所、環境省・京都御苑案内図
季節の見どころ
- 春
- 近衞邸跡の枝垂れ桜、出水の小川周辺のサトザクラ、梅林や桃林などが咲く
- 夏
- 苑内の樹木が緑に覆われ、母と子の森などで木陰の散策を楽しめる
- 秋
- 御苑のモミジなどが色づき、歴史的な御門と紅葉の景観を楽しめる
- 冬
- 京都御所は10月〜2月に9:00〜16:00の公開となる。御苑は引き続き自由散策できる
行く前に知っておくこと
- 京都御所と京都御苑は管理者と公開条件が異なる。御所は宮内庁、御苑は環境省が管理する。
- 京都御所の入場口は清所門で、入場時に手荷物検査がある。
- 京都御所では日本語、英語、中国語の無料案内がある。英語・中国語は10:00と14:00に実施される。
- 参観経路には砂利道があるため、宮内庁は歩きやすい靴を推奨している。
近くでいまやっている催し
よくある質問
- 京都御所と京都御苑はどんな所?
- 京都御所は、平安京ができた794年からずっと同じ場所にあったわけではない。現在地はもともと貴族の邸宅を仮の皇居とした里内裏の一つで、1331年以降、天皇の住まいとして定着した。周囲の京都御苑も、かつては約140もの宮家や公家の邸宅が並ぶ町だった。
- 京都御所と京都御苑の拝観・開館時間は?
- 京都御所:4月〜8月9:00〜17:00(最終入場16:20)、9月・3月9:00〜16:30(最終入場15:50)、10月〜2月9:00〜16:00(最終入場15:20)。京都御苑はいつでも自由に入苑可能
- 京都御所と京都御苑の休みは?
- 京都御所は月曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日〜1月4日、行事などによる休止日。京都御苑は自由散策可能
- 京都御所と京都御苑の料金は?
- 京都御所・京都御苑ともに通常参観無料
- 京都御所と京都御苑の予約は?
- 京都御所の通常参観は事前申込不要。清所門から入場し、手荷物検査を受ける
- 京都御所と京都御苑の行き方は?
- 京都御所へは地下鉄今出川駅から京都御苑北側へ。京都御苑南側へは地下鉄丸太町駅からアクセスできる
