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河井寬次郎記念館ガイド

河井寬次郎記念館は、陶芸家・河井寬次郎が1937年に自ら設計した住居と仕事場を公開する施設である。陶器だけでなく、木彫、家具、書、収集した民芸品まで、暮らしの空間に置かれている。奥には実際に使われた陶房と登り窯が残り、京都の焼き物が作られていた現場を体感できる。

キョウチカの見立て

住宅から陶房、登り窯へと順に見ていくと、寬次郎の創作と生活のつながりが理解しやすい。45分〜1時間ほどを目安に、京都陶磁器会館や五条坂の陶器店と組み合わせると、歴史的な制作現場と現在の京焼を見比べられる。

拝観・行き方

開館時間
10:00〜17:00(入館16:30まで)
休み
月曜日(祝日の場合は翌日)、夏季休館、冬季休館
料金
一般1,000円、高校・大学生500円、小・中学生300円
行き方
京阪清水五条駅から徒歩約10分。市バス「馬町」から徒歩約2分
住所
京都府京都市東山区五条坂鐘鋳町569
最寄り駅
清水五条駅

2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。

出典:京都府観光連盟・河井寬次郎記念館、京都市公式・河井寬次郎記念館、京都文化芸術オフィシャルサイト・河井寬次郎記念館

ポチ吉のうんちく

河井寬次郎はなぜ自分の家まで作品にしたのか?

河井寬次郎は1890年、島根県安来に生まれた。東京高等工業学校で窯業を学び、京都市立陶磁器試験場で釉薬や焼成の研究に取り組んだ。やがて独立して五条坂で陶芸制作を始め、独創的な色彩と形を持つ作品を発表した。陶芸を化学的な技術と造形表現の両方から考える姿勢は、その後の制作を特徴づけた。

1920年代には柳宗悦や濱田庄司らとの交流を通じて民藝運動に参加した。民藝運動は、名の知られた芸術家の作品だけでなく、生活の中で使われる日常の器や道具の美しさを見直す活動だった。寬次郎も器だけに表現を限定せず、木彫、金工、家具、書などに取り組んだ。暮らしを美しく整えることそのものが創作につながっていた。

1937年、寬次郎は五条坂に住居兼仕事場を自ら設計して建てた。京町家風の外観と、内部の重厚な木組みを組み合わせた建物には、本人が制作・収集した家具や道具が置かれた。1973年から記念館として公開され、陶房と登り窯も当時の姿を伝える。寬次郎は「暮しが仕事 仕事が暮し」という言葉を残した。だから展示作品だけでなく、椅子や階段、囲炉裏など、日常のために作られたものを見てほしい。

出典:京都市公式・河井寬次郎記念館、京都文化芸術オフィシャルサイト・河井寬次郎記念館、京都陶磁器協会・京焼・清水焼の歴史

昔、このあたりは

昔、五条坂は陶芸家の研究所でもあった?

五条坂は江戸時代から京焼・清水焼の窯が集まる土地だった。18世紀後半には京都でも磁器の製造が進み、幕末には登り窯が増えた。明治時代になると、伝統的な絵付けやろくろの技術に加え、釉薬や焼成を科学的に研究する動きが強まった。1896年には五条坂に京都市立陶磁器試験場が設立され、陶磁器産業の近代化を支える研究拠点となった。

河井寬次郎も、この試験場で技術を磨いた陶芸家の一人である。1937年に建てた自宅では、住居のすぐ奥に仕事場と登り窯があった。器を考え、作り、焼き、暮らしの中で使うという一連の営みが同じ敷地の中で行われていた。現在の五条坂には陶磁器店やギャラリーが並ぶが、記念館には焼き物を生み出す生活の現場が残っている。だから奥の登り窯へ進む前に、居間から陶房へ続く建物のつながりを見てほしい。

出典:京都陶磁器協会・京焼・清水焼の歴史、京都市公式・河井寬次郎記念館

意外と知られていない見どころ

住宅の奥に残る登り窯
現在の五条坂では貴重な登り窯が残る。かつて陶器を焼いていた場所を、住居や陶房と一続きの空間として見学できる。
寬次郎自身の家具
館内の家具や調度には本人が制作・設計したものがある。器と同じように、椅子や棚も暮らしを美しくする造形として考えられている。
囲炉裏のある居間
京町家風の外観からは想像しにくい、重厚な木組みの空間。陶芸家の家族が暮らした場所の雰囲気を今に伝える。
陶芸以外の作品
木彫、金工、書などが陶器とともに展示されている。寬次郎が一つの技法にとどまらず表現を追求したことが分かる。
収集された民芸品
寬次郎自身が選び、暮らしの中に置いた道具や工芸品がある。民藝運動の思想を生活空間から理解できる。

出典:京都文化芸術オフィシャルサイト・河井寬次郎記念館、京都府観光連盟・河井寬次郎記念館

季節の見どころ

春
住居、陶房、登り窯と作品展示を見学できる
夏
通常展示を見学できるが、8月中旬頃に夏季休館がある
秋
住居と陶房、作品展示を見学できる
冬
12月下旬から1月上旬頃に冬季休館がある

行く前に知っておくこと

  • 陶芸体験施設ではなく、住居・作品・仕事場の見学施設である。
  • 夏季と冬季にはまとまった休館期間があるため、訪問前に開館状況を確認すること。
  • 京都府観光連盟では車椅子での見学不可と案内されている。
  • 専用駐車場はない。
  • 記念館の公式サイトは調査時に開けなかったため、確認できた京都市・京都府などの案内を出典としている。

よくある質問

河井寬次郎記念館はどんな所?
河井寬次郎記念館は、陶芸家・河井寬次郎が1937年に自ら設計した住居と仕事場を公開する施設である。陶器だけでなく、木彫、家具、書、収集した民芸品まで、暮らしの空間に置かれている。奥には実際に使われた陶房と登り窯が残り、京都の焼き物が作られていた現場を体感できる。
河井寬次郎記念館の開館時間は?
10:00〜17:00(入館16:30まで)
河井寬次郎記念館の休みは?
月曜日(祝日の場合は翌日)、夏季休館、冬季休館
河井寬次郎記念館の料金は?
一般1,000円、高校・大学生500円、小・中学生300円
河井寬次郎記念館の行き方は?
京阪清水五条駅から徒歩約10分。市バス「馬町」から徒歩約2分

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