京都の神社・西陣・北野
今宮神社ガイド

今宮神社は、都に広がる疫病を鎮めるために生まれた神社である。994年に船岡山で行われた御霊会を起源とし、1001年に現在地へ新しい神殿が造られた。門前のあぶり餅と、徳川将軍の生母となった桂昌院の物語も、この神社の歴史を彩っている。
キョウチカの見立て
大徳寺方面から南参道を歩き、楼門、本殿、疫神社、阿呆賢さんを巡ると、神社の歴史を順に知ることができる。参拝は30〜45分ほど、門前のあぶり餅や大徳寺と組み合わせれば1時間半〜2時間ほど楽しめる。
拝観・行き方
- 拝観・開館時間
- 境内自由参拝。社務所9:00〜17:00
- 休み
- 無休
- 料金
- 境内参拝無料
- 行き方
- 市バス今宮神社前下車すぐ。船岡山下車徒歩約7分
- 住所
- 京都府京都市北区紫野今宮町21
- 最寄り駅
- 北大路駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:京都市公式・今宮神社、京都市公式・京都を彩る建物や庭園
今宮神社は、なぜ疫病を鎮める神社になったのか?
平安時代の京都では、疫病の流行が人々の大きな脅威だった。今宮神社のある紫野には、古くから疫神を祀る社があったと伝わる。994年、一条天皇の時代に疫病が流行すると、船岡山に疫神を祀って紫野御霊会が行われた。さらに1001年には新しい神殿を現在地に造営し、大己貴命、事代主命、奇稲田姫命を祀って疫病退散を祈った。古い疫神の社に対する新しい宮という意味から、今宮と呼ばれるようになった。
江戸時代には徳川綱吉の生母、桂昌院が神社の復興に尽くした。桂昌院は西陣の出身で、元禄7年(1694年)に荒廃していた社殿を再興し、祭礼の復活にも力を注いだ。このため今宮神社は「玉の輿」の信仰でも知られる。将軍家の母となった女性が、故郷の神社を支えたという物語である。
現在の本殿は1902年、明治時代の火災後に再建されたもの。4月第2日曜日には、疫病を鎮める安良居祭、通称やすらい祭が行われる。花笠や鬼の踊りが登場する祭礼は、京都三奇祭の一つに数えられ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。神社の歴史は、疫病に苦しんだ人々が祈りを重ねてきた歴史でもある。だから本殿を参拝するときは、その西側にある古い疫神社も見てほしい。
昔、このあたりは何だった?
今宮神社が鎮座する紫野は、平安時代から疫病を鎮める信仰が根づいていた土地である。994年には船岡山で紫野御霊会が行われ、1001年に現在地へ社殿が造営された。船岡山は京都盆地北部の小高い丘であり、その北側の集落とともに神社の祭礼を支えてきた。疫病が流行するたびに祈りを捧げた人々の記憶が、祭りとして残されている。
江戸時代になると、西陣の出身である桂昌院が神社を再興した。神社は西陣の町衆とも深く結びつき、今宮祭の神輿や鉾が町を巡るようになった。明治29年(1896年)には火災で本社と疫神社が焼失したが、再建され、さらに大正期には大徳寺方面へ続く南参道と楼門が整備された。現在の境内景観には、江戸時代の社殿と明治・大正期の建築が共存する。だから南参道を歩くときは、楼門と本殿の間に残る時代の違いを見てほしい。
意外と知られていない見どころ
- 阿呆賢さん
- 境内にある神占石。まず軽く叩き、次に願いを込めて撫でて持ち上げ、軽く感じれば願いがかなうという信仰がある。
- 疫神社
- 本殿西側にある摂社。今宮神社の創建以前から疫神を祀っていたと伝わり、疫病鎮めの信仰の原点を示す。
- 桂昌院ゆかりの復興
- 徳川綱吉の生母・桂昌院が1694年に社殿の再興を支援。西陣出身の女性が故郷の神社を守った歴史がある。
- 明治の本殿と大正の楼門
- 本殿は1902年再建、楼門は大正期の建築。異なる時代の社殿が重なり、現在の景観を形づくっている。
- 門前のあぶり餅
- 東門前にはあぶり餅を供する店が並ぶ。小さな餅を炙って白味噌のたれで味わう、今宮神社参拝と結びついた食文化である。
出典:京都市公式・今宮神社、京都市公式・京都を彩る建物や庭園
季節の見どころ
- 春
- 4月第2日曜日に安良居祭(やすらい祭)が行われる。疫病退散を願う花笠と鬼の踊りが特徴
- 夏
- 夏越の祓など、半年の穢れを祓う神事が行われる
- 秋
- 今宮祭の伝統を受け継ぐ祭礼が営まれる
- 冬
- 新年の参拝が行われる
行く前に知っておくこと
- 今宮神社と大徳寺は別の施設であり、参拝や拝観の条件は異なる。
- あぶり餅店は神社とは別に営業しているため、各店の営業日を確認する必要がある。
- やすらい祭は4月第2日曜日に行われる。通常の境内参拝とは混雑状況が異なる。
よくある質問
- 今宮神社はどんな所?
- 今宮神社は、都に広がる疫病を鎮めるために生まれた神社である。994年に船岡山で行われた御霊会を起源とし、1001年に現在地へ新しい神殿が造られた。門前のあぶり餅と、徳川将軍の生母となった桂昌院の物語も、この神社の歴史を彩っている。
- 今宮神社の拝観・開館時間は?
- 境内自由参拝。社務所9:00〜17:00
- 今宮神社の休みは?
- 無休
- 今宮神社の料金は?
- 境内参拝無料
- 今宮神社の行き方は?
- 市バス今宮神社前下車すぐ。船岡山下車徒歩約7分