京都の神社・伏見・宇治
御香宮神社ガイド

御香宮神社は、水の香りが名前の由来になった神社である。862年に境内から香りのよい水が湧き出し、清和天皇から御香宮の名を賜ったと伝わる。伏見城の大手門を移した表門や、徳川家康が造営した本殿が残り、伏見の水と戦国史を一度に知ることができる。
キョウチカの見立て
伏見桃山駅から大手筋商店街を抜け、御香宮神社の表門、本殿、御香水、石庭の順に巡るとよい。参拝と石庭を合わせて45分〜1時間ほど、月桂冠大倉記念館や伏見の酒蔵の町並みと組み合わせれば半日楽しめる。
拝観・行き方
- 拝観・開館時間
- 境内参拝自由。社務所9:00〜16:00、御祈祷受付9:00〜15:30。石庭9:00〜15:30
- 休み
- 石庭は神社行事などにより臨時休止あり
- 料金
- 境内参拝無料。石庭は大人200円、学生100円
- 行き方
- 近鉄桃山御陵前駅、京阪伏見桃山駅、JR桃山駅からそれぞれ徒歩約5分。市バス御香宮前から徒歩約1分
- 住所
- 京都府京都市伏見区御香宮門前町174
- 最寄り駅
- 桃山御陵前駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:御香宮神社公式、御香宮神社公式・境内詳細、京都府観光連盟・御香宮神社、京都市公式・御香宮神社
御香宮神社は、なぜ香りの神社と呼ばれるのか?
御香宮神社の社伝によれば、862年、境内から香りのよい水が湧き出し、その水を飲むと病が癒えた。この不思議な出来事が朝廷に伝わり、清和天皇から御香宮の名を賜ったとされる。現在も境内には御香水と呼ばれる井戸があり、伏見の名水として知られる。主祭神は神功皇后で、安産や子育ての神として信仰を集めている。
戦国時代には豊臣秀吉と徳川家康の双方から保護を受けた。秀吉は1590年に戦勝祈願を行い、太刀と願文を奉納した。1594年には伏見城の鬼門除けとして神社を城内に勧請した。その後、1605年に家康が神社を元の場所へ戻し、本殿を造営した。現在の本殿は五間社流造の大型社殿で、極彩色の彫刻など桃山建築の特徴を残している。
1622年には水戸徳川家の初代徳川頼房が伏見城の大手門を譲り受け、神社の表門として寄進した。1868年の鳥羽伏見の戦いでは、新政府軍の拠点となったが、戦火を免れた。境内には神社の信仰と伏見城の政治史が重なっている。だから参拝するときは本殿だけでなく、伏見城から移された表門も見てほしい。
昔、このあたりは何だった?
御香宮神社の周辺は、平安時代から良質な湧水に恵まれた土地として知られていた。862年には香りのよい水が湧き出したという伝承があり、伏見の水への信仰が生まれた。中世には伏見九郷の住民を結びつける信仰の中心となり、人々は「一庄同心」の精神のよりどころとして神社を崇敬した。
桃山時代になると豊臣秀吉が伏見城を築き、神社は城の鬼門除けとして一時城内へ移された。徳川家康の時代に元の場所へ戻され、伏見城の門も移築された。さらに江戸時代には伏見奉行所が置かれ、小堀遠州ゆかりの庭園が造られた。現在の石庭には、1957年にその庭の石が移されている。幕末には鳥羽伏見の戦いで新政府軍の拠点となった。だから御香宮神社を歩くときは、伏見城の表門と奉行所ゆかりの石庭を見比べてほしい。
意外と知られていない見どころ
- 御香水
- 862年に香りのよい水が湧いたという伝承を持つ井戸。環境省の名水百選に選ばれ、伏見の地下水文化を伝える。
- 伏見城の表門
- 1622年に水戸徳川家の徳川頼房が寄進した門。伏見城の大手門を移したもので、桃山時代の城郭建築を伝えている。
- 小堀遠州ゆかりの石庭
- 伏見奉行所の庭の石を1957年に移して中根金作が作庭。鶴亀蓬莱の枯山水で、石の配置に長寿と理想郷を表す。
- 1477年銘の手水鉢
- 石庭に置かれた手水鉢には文明9年の銘が刻まれる。制作年代が分かる古い石造物として貴重である。
- 伏見城跡出土遺物
- 社務所の一画には伏見城跡の瓦などを展示する施設がある。大名家の家紋入り瓦や金箔瓦が、城下町の歴史を伝える。
季節の見どころ
- 春
- 安産祈願や初宮参りなどの参拝が行われる
- 秋
- 10月上旬に神幸祭が行われる。伏見九郷の総鎮守の祭礼として「伏見祭」とも呼ばれる
- 冬
- 新年の参拝が行われる
行く前に知っておくこと
- 境内は自由参拝だが、石庭は有料で拝観時間が限られている。
- 石庭は神社行事などにより臨時休止する場合がある。
- 御香水は現在も人々に親しまれているが、採水時には現地の案内に従う必要がある。
- 御祈祷の受付は9:00〜15:30で、社務所の受付終了時刻とは異なる。
よくある質問
- 御香宮神社はどんな所?
- 御香宮神社は、水の香りが名前の由来になった神社である。862年に境内から香りのよい水が湧き出し、清和天皇から御香宮の名を賜ったと伝わる。伏見城の大手門を移した表門や、徳川家康が造営した本殿が残り、伏見の水と戦国史を一度に知ることができる。
- 御香宮神社の拝観・開館時間は?
- 境内参拝自由。社務所9:00〜16:00、御祈祷受付9:00〜15:30。石庭9:00〜15:30
- 御香宮神社の休みは?
- 石庭は神社行事などにより臨時休止あり
- 御香宮神社の料金は?
- 境内参拝無料。石庭は大人200円、学生100円
- 御香宮神社の行き方は?
- 近鉄桃山御陵前駅、京阪伏見桃山駅、JR桃山駅からそれぞれ徒歩約5分。市バス御香宮前から徒歩約1分