京都の窯元・伏見・宇治
朝日焼 作陶館ガイド

朝日焼は宇治川のほとりで約400年続く茶陶の窯元である。茶人・小堀遠州から「朝日」の名を与えられたと伝わり、現在も茶碗や煎茶道具を制作する。作陶館では宇治の土を使った電動ろくろ、たたら作り、絵付けを体験でき、茶の文化を器づくりから理解できる。
キョウチカの見立て
陶芸体験を目的にするなら、電動ろくろ、たたら作り、絵付けのうち作ってみたい器に合う方法を選ぶとよい。体験前後に宇治川沿いを歩き、朝日焼の作品を展示販売するショップも訪ねると、茶陶が生まれた土地と現在の作品を結びつけて楽しめる。
拝観・行き方
- 営業時間
- 10:00〜17:00
- 休み
- 月曜日、その他不定休
- 料金
- 電動ろくろ体験5,500円〜、たたら作り体験4,950円〜、絵付け体験4,400円〜。送料などは別途確認
- 所要時間
- 電動ろくろ体験1〜1時間30分、たたら作り体験1〜2時間、絵付け体験30分〜1時間
- 予約
- 陶芸体験は予約制。公式サイトに体験コースと問い合わせ窓口あり
- 行き方
- 京阪宇治駅から徒歩約7分。JR宇治駅から徒歩約17分
- 住所
- 京都府宇治市宇治山田11
- 最寄り駅
- 宇治駅
2026-10-28に公式の案内で確かめた内容。変わることがあるので、行く前に公式ページで確かめて。
出典:朝日焼公式・作陶館、朝日焼公式・朝日焼の歴史、朝日焼公式、京都府観光連盟・朝日焼 作陶館、近畿経済産業局・見学可能な産業施設 朝日焼
宇治の茶陶はなぜ小堀遠州に選ばれたのか?
朝日焼の始まりは、桃山時代から江戸時代へ移る頃にさかのぼる。初代陶工の初代陶作が宇治川のほとりに窯を築いた。宇治は古くから茶の産地として知られ、茶の湯を楽しむ人々にとって重要な土地だった。初代陶作は宇治の土を用いて茶碗や水指などを制作し、茶の湯の文化と結びつく器づくりを始めた。
朝日焼の名は、江戸時代初期の茶人・小堀遠州が初代陶作に与えたと伝わる。朝日焼は遠州七窯の一つに数えられ、茶の湯の美意識を表す器として知られるようになった。宇治の土は焼成によって朝日のような橙色や淡い桃色を見せることがあり、独特の斑点を生む。こうした土の表情を生かすことが朝日焼の特徴となった。
江戸時代には茶の湯の流行とともに栄えたが、京都から江戸への文化の中心の移動や市場の変化によって苦しい時期も経験した。窯元は屋根瓦の製造や宇治川の渡し船なども営みながら家業を続けたという。明治時代には皇太子の訪問を機に再び注目を集め、現在は十六世松林豊斎が伝統を受け継ぐ。だから作陶館では完成した茶碗だけでなく、宇治の土が焼成によって生み出す色と肌を見てほしい。
昔、宇治川のほとりはなぜ茶陶の産地になった?
宇治は平安時代から貴族の別荘地として知られ、藤原頼通が1052年に平等院を開いた土地である。宇治川と山々に囲まれた風景は、宮廷文化の舞台となった。その後、宇治茶の生産が発展し、茶の湯が広まった桃山時代から江戸時代にかけて、宇治は日本を代表する茶の産地として地位を確立していった。茶を育てる土地で茶器を作ることには、自然なつながりがあった。
朝日焼は宇治川の対岸に平等院を望む地域で窯を開き、茶碗や水指を制作した。小堀遠州との関係を通じて茶陶の名窯として知られる一方、市場が縮小した時期には瓦づくりや渡し船の仕事にも取り組み、家業を守った。宇治川は茶陶の文化を育てる風景であると同時に、人と物を運ぶ生活の川でもあった。現在の作陶館では宇治の土を使った制作が行われている。だから器を作る前後には宇治川のほとりを歩き、茶と焼き物を育てた土地の風景を見てほしい。
意外と知られていない見どころ
- 宇治の陶土
- 朝日焼では宇治の土を使う。焼成後に橙色や淡い桃色の発色を見せることがあり、他の産地の土とは異なる表情を生み出す。
- 遠州七窯の一つ
- 小堀遠州が好んだ窯として数えられる遠州七窯の一つ。茶人の美意識と窯元の技術が結びついた歴史を持つ。
- 電動ろくろ体験
- 宇治の粘土を使って茶碗やカップ、花器などを成形する。制作後は窯元が焼成し、完成まで約3か月を要すると案内されている。
- たたら作り体験
- 板状に延ばした粘土と型を使って茶碗やカップを制作する。電動ろくろとは違い、土の厚みと形を手で整えていく方法である。
- 鉄絵の絵付け体験
- 朝日焼の職人が成形した器に、墨絵のような濃淡を持つ鉄絵で模様や文字を描く。完成後の土の発色も楽しみとなる。
季節の見どころ
- 春
- 作陶館で電動ろくろ、たたら作り、絵付けなどの体験が行われる
- 夏
- 通常の陶芸体験と教室が行われる。臨時休業日は要確認
- 秋
- 通常の陶芸体験に加え、茶会や展覧会などの催しが公式サイトで案内される
- 冬
- 通常の陶芸体験と教室。年末年始の休業状況は要確認
行く前に知っておくこと
- 陶芸体験は予約制で、制作内容により料金と所要時間が異なる。
- 公式の電動ろくろ体験では宇治の粘土3kgを使用すると案内されている。
- 制作した器はその場で持ち帰れず、焼成後の完成まで約3か月を見込む。
- 作陶館と作品販売用のショップ・ギャラリーは別の施設として案内されている。
- 京都府観光連盟の案内では電動ろくろ体験は7歳以上、最大5名とされている。
よくある質問
- 朝日焼 作陶館はどんな所?
- 朝日焼は宇治川のほとりで約400年続く茶陶の窯元である。茶人・小堀遠州から「朝日」の名を与えられたと伝わり、現在も茶碗や煎茶道具を制作する。作陶館では宇治の土を使った電動ろくろ、たたら作り、絵付けを体験でき、茶の文化を器づくりから理解できる。
- 朝日焼 作陶館の営業時間は?
- 10:00〜17:00
- 朝日焼 作陶館の休みは?
- 月曜日、その他不定休
- 朝日焼 作陶館の料金は?
- 電動ろくろ体験5,500円〜、たたら作り体験4,950円〜、絵付け体験4,400円〜。送料などは別途確認
- 朝日焼 作陶館の所要時間は?
- 電動ろくろ体験1〜1時間30分、たたら作り体験1〜2時間、絵付け体験30分〜1時間
- 朝日焼 作陶館の予約は?
- 陶芸体験は予約制。公式サイトに体験コースと問い合わせ窓口あり
- 朝日焼 作陶館の行き方は?
- 京阪宇治駅から徒歩約7分。JR宇治駅から徒歩約17分